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4月期販売額は9・7%増/前年に休業店が相次いだ影響で大幅増/出版科研調べ
日時: 2021/07/08 14:57:55
情報元: 日書連

出版科学研究所調べの4月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比9・7%増となった。
内訳は、書籍が同21・9%増、雑誌が同1・8%減。前年同月は新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が初めて発出され、休業または時短営業する書店が相次いだ。この影響で書籍は同21・0%減と激減していた。今年も4月25日に4都府県を対象とした同宣言が発出されたが、休業する書店は少なく、発行・販売ともに大きな影響は見られなかった。このため、書籍は大幅増となった。雑誌の内訳は月刊誌が同0・7%減、週刊誌が同8・2%減。月刊誌はコミックスの伸びが落ち着き、微減となった。
書店店頭の売り上げは、前年に休業店が相次いだ影響で大幅な増加となり、前年比のみでは実勢が読みにくい状況となっている。書籍は約14%増。前年に激増した学参以外はいずれも大幅なプラスとなった。文芸書は、本屋大賞を受賞し累計40万部を突破した『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)を筆頭に売れ行きが好調で、約40%増。
雑誌の売り上げは、定期誌が約3%増、ムックが約4%増。コミックスは約6%増。コミックスは『僕のヒーローアカデミア』(集英社)などが伸長。前年同月は有力新刊が集中し、『鬼滅の刃』(集英社)の勢いがすさまじかったため、増加幅は小さくなった。
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