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「デジタル付録」開始へ/年内に全国の書店でサービス展開/メディアドゥとトーハン業務提携で
日時: 2021/05/05 17:04:46
情報元: 日書連

メディアドゥとトーハンは4月12日、業務提携の目的である全国の書店の活性化を実現するため、ブロックチェーン技術を基盤とするNFT(非代替性トークン)を活用した「デジタル付録」のサービスを開始すると発表した。
技術開発は2021年夏頃に完了させる予定。年内のサービス展開を目指す。現在、KADOKAWA、講談社、集英社、小学館と施策の開始を検討している。リアル書店でデジタルコンテンツを入手可能にすることで、来店客増、紙出版物の売上増、出版業界全体の活性化を図る。
このサービスは、書店を訪れて出版物を購入した客に、NFTを活用したコンテンツを付与するモデルとして検討を進めている。例えば紙書籍に限定版デジタル付録(動画、音楽なども可能)を付けて販売する。
デジタル所有権を証明する仕組みのNFTを活用することで、これまで所有することができなかったデジタルコンテンツが「所有可能」となり、デジタル付録はコレクション対象の収集品になる。NFTの付録が付いた書籍を購入した客に対するダイレクトマーケティングも可能になる。また、フィジカルの付録に比べ配送や管理などの運用が効率化されるため、店舗を限定せず、複数の企画を同時並行で実施できる。
メディアドゥはデジタル付録のほかにも複数のプロダクトと連携し、NFTを活用した企画を提供していく。また、デジタル付録などNFTの限定コンテンツをダウンロードし、ユーザー同士で鑑賞したり販売したりすることができる「メディアドゥNFTマーケットプレイス(仮称)」の提供も今夏に同時開始する。
今後、NFTでトレーディングカード、フィギュアなど販売目的のコレクション品のほか、映画の半券、書籍のおまけステッカーなど、アナログの世界でコレクション対象とされていたアイテムを、デジタル上での所有物、収集物として再現するとしている。
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