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8月期販売額は1・1%減/書籍は文芸書、ビジネス書が好調/出版科研調べ
日時: 2020/11/20 17:41:38
情報元: 日書連

出版科学研究所調べの8月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比1・1%減となった。
内訳は、書籍が同4・6%増、雑誌は同6・5%減。雑誌の内訳は月刊誌が同6・8%減、週刊誌が同5・1%減。書籍は前年同月が13・6%減と大きく落ち込んでいたことと、返品が改善されたことでプラスとなった。雑誌は3ヵ月ぶりにマイナスとなった。コミックスの伸びが落ち着き始めたことと、女性誌の部数減、児童誌が休配日や搬入日のズレの関係で大幅減となったことが要因。
返品率は書籍が同4・4ポイント減の37・2%、雑誌は同3・2ポイント減の40・1%。雑誌の内訳は月刊誌が同3・4ポイント減の39・9%、週刊誌が同2・6ポイント減の40・8%。返品減となったのは送品抑制による効率販売が進んでいることに加え、8月期は土曜日がすべて休配となり、取次の返品の稼働日数が前年同月より5日少なかった影響もある。
書店店頭の売上げは、書籍が約2%増で好調なジャンルが多かった。特に文芸書は7月に直木賞を受賞した馳星周『少年と犬』や村上春樹の短編小説集『一人称単数』(いずれも文藝春秋)などが伸び、約10%増。ビジネス書は約4%増。『本当の自由を手に入れるお金の大学』(朝日新聞出版)をはじめ、お金に関する本や自己啓発書が売れている。
雑誌の売上げは、定期誌が約8%減、ムックが約20%減、コミックスが約17%増。コミックスは『鬼滅の刃』(集英社)の人気に加え、『ハイキュー!!』(集英社)など人気作の新刊の発売で当月も2桁増となった。
メンテ

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