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2019年電子書籍市場は3473億円/2年連続20%超成長、拡大続く/インプレス総研が調査
日時: 2020/11/20 17:41:11
情報元: 日書連

インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、2019年度の電子書籍市場動向を発表。電子書籍市場は前年比22・9%増の3473億円、電子雑誌市場規模は同6・4%減の277億円、電子書籍と電子雑誌を合わせた電子書籍市場は3750億円に伸長した。
電子書籍市場は、社会問題化していた海賊版サイトの閉鎖以降、電子書籍の認知度向上と正規サイトの利用促進が進み、2年連続の20%超。成長と拡大が続いている。一方、電子雑誌市場は2年連続の減少となった。電子出版市場全体は今後も拡大基調で、24年度には19年度の1・5倍の5669億円程度になると予測している。
電子書籍市場のうち、コミックが同602億円増加の2989億円(市場シェア86・1%)、文字もの等(文芸・実用書・写真集等)が同45億円増加の484億円(同13・9%)と、コミックの市場占有率がさらに上昇した。
スマートフォン・タブレットのユーザーに対して、電子書籍の利用率(電子雑誌利用も含む)を調査したところ、有料の電子書籍利用率は20・0%となり、昨年から0・2ポイント増加した。「無料の電子書籍のみを利用している」は24・7%となり、昨年から0・8ポイント増加した。
有料電子書籍利用率が高いのは男性30代の27・2%、男性20代の25・2%、女性30代の23・6%、男性40代の22・6%の順。無料の電子書籍のみの利用率が最も高いのは女性10代の38・9%で、男性10代の30・8%、女性20代の29・2%、男性20代の28・2%と続く。ほとんどの年代で有料での利用率が増加している。
利用している電子書籍サービスやアプリは、「kindleストア」が26・2%で最も高く、2位は「LINEマンガ」25・0%、3位は「ピッコマ」15・1%、4位は「少年ジャンプ+」14・4%、5位は「楽天Kobo電子書籍ストア」13・6%。
この調査は、「出版社」「電子書籍ストア」「取次事業者」「コンテンツプロバイダー」「インターネット広告事業者」等の主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査、ユーザーへのアンケート等を分析。今年で18年目を迎えた。
調査結果をまとめた新産業調査レポート『電子書籍ビジネス調査報告書2020』は8月21日に発売。A4判、282ページ。価格(税別)は、CD(PDF)版+冊子が7万8000円、CD版(PDF)版とダウンロード版が6万8000円。詳細・購入はインプレス総合研究所のホームページから。
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