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芥川賞・高山、遠野両氏直木賞・馳氏/第163回芥川賞、直木賞の受賞作が決定
日時: 2020/08/15 19:29:42
情報元: 日書連

日本文学振興会は、第163回芥川賞・直木賞の選考会を7月15日、東京・中央区の新喜楽で開き、芥川賞は高山羽根子氏の「首里の馬」(『新潮』3月号)、遠野遥氏の「破局」(『文藝』夏季号)、直木賞は馳星周氏の『少年と犬』(文藝春秋)に決定。東京都内で記者会見が行われた。
芥川賞を3度目のノミネートで受賞した高山氏は、「あとちょっと書かせていただける、もう少し書いても大丈夫だと思えることができたのが一番ホッとした」と心境を話し、好きだという野球に例えて「別のプレイボールがかかった感じ」と前を見据えた。
初ノミネートで受賞となった遠野氏は、「この作品が皆に好かれるようなものと思っていなかったので、歴史ある賞をいただけたのはちょっと意外だった」とし、「まだ2作しか書いてないので、早く読んでもらえるものを出したい」と意欲を示した。
馳氏は、直木賞を7度目のノミネートで受賞。出身地の北海道浦河町からリモートで記者会見に出席し、「地元でとても喜んでもらえたのでありがたい。40代半ば頃からこだわりがなくなり、書きたいものを書きたいように書くという心境になった。そのうちの1作で直木賞をいただきうれしい」と喜びを語った。
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