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大手取次2社・GWの売上動向/2ケタの大幅マイナスに/緊急事態宣言に伴う休業店の広がりで
日時: 2020/06/24 18:42:01
情報元: 日書連

大手取次2社はゴールデンウィーク(4月29日~5月6日)の8日間の書店売上動向を発表。トーハンは前年同期比25%減、日販は同10・9%減と大きく落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大防止をめざして政府が出した緊急事態宣言を受け、大手ナショナルチェーンを中心に休業店が全国的に拡大したことが要因と見られる。

【トーハン】
ゴールデンウィーク期間中の店舗営業状況は、POS店約1500店のうち約300店が休業、約1200店が営業継続だった。
休業店含む全体の売上動向は、総合で同25%減。書籍は同31%減、雑誌は同22%減、コミックは同7%減、MMは同34%減と大きなマイナスになった。
一方、営業店のみでみると、総合で同29%増。書籍は同33%増、雑誌は同16%増、コミックは同38%増、MMは同19%増と絶好調だった。ただ、店頭のスタッフの確保や感染予防策の実施、電話を含む客への対応など、普段以上に神経を使いながらの営業状況で、非常に苦労した店舗が多かった。
ジャンル別では、「学参辞典」は休業店含む全体でも同5%増と好調だったが、「地図ガイド」は同75%減と大きく低下した。営業店のみの集計では、「地図ガイド」「日記手帳」を除くすべてのジャンルで前年を上回った。

【日販】
休業店含む調査店約1750店舗の売上は前年同期比10・9%減。雑誌は同14・2%減、書籍は同15・8%減、コミックは同3・7%増、開発品は同18・5%減だった。
雑誌は、4月24日・25日に発売した「週刊文春」(文藝春秋)と「週刊新潮」(新潮社)の合併号が今年は4月30日に発売したことで調査期間の売上に貢献したが、前年にムック「日経エンタテインメント!乃木坂46Special」(日経BP社)の発売があった影響で、大幅な減少となった。
書籍は、緊急事態宣言に伴う休校の影響で学参ジャンルが15・3%増と前年超えとなった。また、NintendoSwitchのゲームソフト「あつまれどうぶつの森」の攻略本2銘柄が売上を牽引したが、前年に「おしりたんてい」シリーズ(ポプラ社)や樹木希林『一切なりゆき』(文藝春秋)の売上が好調だった影響で、2桁の減少となった。
コミックは、5月のジャンプコミックスの発売が5月1日から5月13日に変更されたが、コミック売上トップ10を独占した『鬼滅の刃』(集英社)が売上に貢献し、前年を上回った。
開発品は、前年発売したレディースブランド「MILKFED」のブランドムックである「MILKFEDBIGBOSTONBABBOOK」と「MILKFEDBIGBACKPACKBOOK」(いずれも宝島社)の影響が大きく、大幅に落ち込んだ。
メンテ

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