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「十二人の手紙」(中公文庫)、40年の歳月を経てブレイク
日時: 2020/04/08 20:37:50
情報元: 新文化

中央公論社(当時)が1980年4月に刊行した井上ひさし『十二人の手紙』が、今年に入って10万部を増刷するヒット作になっている。同書は、家族や友人に宛てた12人の手紙が織りなすミステリ小説。濃密な人間ドラマから予想だにしない結末に至る。
昨年末、啓文社西条店(広島)の三島政幸氏が、同書を掘り起こし作品として中央公論新社に推薦したことがきっかけとなった。仕掛け販売する書店は当初約200店舗だったが、現在は600店規模にまで拡大。1月に1万部、2月に3万部、3月に6万部を増刷、計13万3000部。井上氏は4月、没後10年を迎える。
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