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総合1位は『一切なりゆき』/取次大手2社・2019年の年間ベストセラー
日時: 2019/12/30 19:59:58
情報元: 日書連

トーハン、日販は11月29日、「2019年年間ベストセラー」を発表した。集計期間は18年11月25日~19年11月23日。
総合1位に輝いたのは両社とも『一切なりゆき樹木希林のことば』(文藝春秋)。18年9月に亡くなった女優の樹木希林さんが遺した言葉を集め、章立てで収録したもの。女性では20代から80代まであらゆる世代に支持され、平成最後のミリオンセラーになった。樹木希林さん関連書籍は、トーハンで5位、日販で3位に入った『樹木希林120の遺言』(宝島社)など7点が刊行され、発行部数の合計は250万部を超え、いずれもヒットを記録した。
ビジネス書の1位は前田裕二『メモの魔力』(幻冬舎)だった。ビジネス書は売上前年比がプラスで推移する激戦ジャンルとなっており、20代男性をはじめ若い世代の購入増加が一因になったとみられる。
児童書は、「おしりたんてい」シリーズ(ポプラ社)が発行部数合計700万部、「ざんねんないきもの」シリーズ(高橋書店)が357万部となり、上位を席巻した。両シリーズともここ3年の間に爆発的に売れて、一気に誰もが知るほどの認知度を獲得した。
文庫の1位は新海誠『小説天気の子』(KADOKAWA)。今年大ヒットした映画のノベライズ本で、発行部数62万部のヒットになった。小野不由美『十二国記』(新潮社)もベスト10に4作品がランクインし、発行部数合計は250万部を超えた。
実用書は小林弘幸『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、文芸書は瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文藝春秋)が、それぞれ1位となった。
メンテ

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