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総合読書率3ポイント減の55%/家の光協会・全国農村読書調査
日時: 2019/02/20 16:50:58
情報元: 日書連

家の光協会は第73回「全国農村読書調査」の結果をまとめた報告書『2018農村と読書』を発表した。全国60地点の農林業地区に在住の16歳〜79歳の男女1200名を対象に、昨年7月12日〜8月12日に実施。有効回収数は852名、回収率は71・0%。これによると、月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる割合を示す総合読書率は55%と、前年を3ポイント下回った。

■総合読書率
総合読書率は前年比3ポイント減の55%。過去最高の1989年より32ポイント低下した。
性別では、男性の50%(同6ポイント減)に対して、女性は59%(同1ポイント減)となり、女性が31年連続で男性を上回った。
年齢別では、10代が最も高く61%、以下、40代が60%、50代が59%、20代と30代が54%、60代が53%となり、70代が最も低く50%だった。
職業別では、学生が最も高く61%、以下、自営業が59%、主婦が56%、農業と給料生活が54%となり、無職が最も低く53%だった。
■雑誌読書率
月刊誌か週刊誌を読んでいる割合を示す雑誌読書率は、同4ポイント減の44%。過去最高の1989年より40ポイント低下した。
性別では、男性の40%(同7ポイント減)に対して、女性は47%(同2ポイント減)となり、女性が31年連続で男性を上回った。
年齢別では、40代が最も高く48%。以下、50代と70代が46%、60代が43%、20代と30代が40%となり、10代が最も低く27%となった。
職業別では、農業が最も高く50%。以下、主婦が49%、無職が44%、給料生活が42%、自営業が40%の順で、学生が最も低く24%。
■月刊誌の読書状況
月刊誌読書率は同4ポイント減の31%で、2年連続の減少となった。
性別では、男性の27%(同4ポイント減)に対して、女性は35%(同4ポイント減)で、女性が男性を8ポイント上回った。
年齢別では、20代・40代が37%、50代が36%、30代・60代が30%、70代が26%の順となり、10代が最も低く18%となった。
職業別では、農業が40%と最も高く、以下、主婦が36%、給料生活が32%、自営業が22%、学生が21%で、無職が最も低く20%だった。
毎月読む人の割合は11%。性別では男性が11%、女性が12%だった。年齢別では60代と70代が13%と最も高く、職業別で最も高かったのは農業の22%。
毎月ではないがときどき読む人は20%。性別では男性が16%、女性が24%となった。年齢別では20代が27%でトップ。職業別では主婦が25%で最も高かった。
同じ月刊誌を毎号読んでいる定期読書率は11%(同1ポイント減)となった。
■週刊誌の読書状況
週刊誌の読書率は同4ポイント減の25%。この数年は30%前後の割合が続いていたが、大きく下落した。
性別では、男性が同7ポイント減、女性が同2ポイント減でともに25%になった。
年齢別では、70代が最も高く36%。以下、50代が27%、60代が26%、30代が20%、40代が19%、10代が12%の順となり、最も低いのは20代の8%だった。
職業別では、無職が32%、主婦が30%、農業が27%、自営業が26%、給料生活が22%の順で、最も低いのは学生の6%となった。
毎週読む人の割合は同1ポイント減の4%。性別では男性が7%、女性が1%と男性の方が高い傾向が23年間続いている。年齢別では30代が7%、職業別では給料生活と無職が5%で最も高かった。
毎週ではないがときどき読む人は同3ポイント減の21%で、性別では男性が19%、女性が24%と女性の方が高くなっている。年齢別では70代が33%、職業別では主婦が30%でトップになった。
同じ週刊誌を毎号読んでいる定期読書率は同2ポイント減の3%となった。
■書籍の読書状況
この半年間に書籍を読んだ人の割合を示す書籍読書率は32%で、同1ポイント増加した。2011年以降は、2016年の35%を除き30〜32%で推移している。
性別では、男性が28%(同3ポイント減)に対し、女性が36%(同5ポイント増)だった。
年齢別では、前年に続いて10代が55%と最も高く、以下、20代が42%、50代が38%、30代と40代が33%、60代が30%で、70代が最も低く21%となった。
この半年間に書籍を読まなかった人も含めた全員の過去1ヵ月間の平均読書冊数は、同0・1冊増の1・0冊。この半年間に書籍を読んだ人の過去1ヵ月間の平均読書冊数は、同0・4冊増の4・6冊だった。男性は6・3冊、女性は3・4冊。1ヵ月の平均読書冊数は「1〜4冊」が最も多く48%、次いで「5〜9冊」が8%となった。
■雑誌、書籍の購入先または借覧先と入手法
月刊誌は1位書店53%、2位スーパー・コンビニ26%、3位美容院・食堂・病院15%。週刊誌は1位スーパー・コンビニ45%、2位美容院・食堂・病院39%、3位書店30%。書籍は1位書店81%、2位図書館・公民館24%、3位インターネット20%の順となった。
■1ヵ月当たりの本代
本を読まない人も含めた1ヵ月の支出金額別構成比をみると、最も高いのは「本を買わなかった」の58%で、同3ポイント増。支出金額別では500円未満が3%、500円〜999円が7%、1000円〜1999円が12%、2000円〜2999円が6%、3000円以上が6%。本を買う人の平均支出額は同91円増の1859円。
■1日平均のマス・メディアとの接触時間
雑誌・書籍の読書時間は、読まない人も含めた全員は15分、読んだ人は37分。新聞の閲読時間は17分、テレビの視聴時間は150分、ラジオの聴取時間は40分、インターネットの利用時間は33分。
■インターネット接続機器の利用および電子書籍や電子雑誌の読書状況
パソコン・携帯電話・電子書籍端末・その他のインターネット接続機器のどれかを利用している人の割合は同5ポイント増の66%となり、この質問形式になった2012年と比べると21ポイント増加した。どれも利用していない人の割合は同5ポイント減の33%。
電子書籍・電子雑誌の読書率(よく読んでいる+ときどき読んでいる)は同2ポイント減の23%だった。
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