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◆向田邦子賞 2015
日時: 2015/08/04 21:23:42
情報元: 日書連


優れたテレビドラマの脚本と作家を表彰する第33回向田邦子賞(向田邦子賞委員会、東京ニュース通信社主催)の贈賞式が6月2日、東京・千代田区の帝国ホテルで行われた。
今回は、15年1月6日〜2月24日にNHKBSプレミアムで放送された「プレミアムよるドラマ『徒歩7分』」の脚本家、前田司郎氏が受賞した。
贈賞式では、選考委員の池端俊策氏が選考経過を報告。前田氏の作品について「他の作品と比べ、セリフで読ませる脚本。1人の女の子の生活を微視的に追いかけ、人間関係をセリフで構築して、その世界をまたセリフが壊していく。悲劇的な女性だがどこかにユーモアがあって、そこが非常に現代的だ。向田さんは大変セリフの上手な方だったので、前田さんはそういう意味でよかったという印象がある」と選評した。
受賞者あいさつで前田氏は「僕がシナリオの仕事を始めたときは、根拠は全くなかったのに自信だけはあった。賞をいただいたり、ちやほやされていくうちに、ある日突然書けなくなった。なぜだろうと考えると、今まで書きたいから書いていたのが、誰かのために書くようになっていた。そのスランプを脱した時に書いたのがこの作品で、受賞はすごくうれしいが、賞を自信の拠り所にしてはいけない。明日になったら忘れて、自分が面白いと思うことをやっていく」と語った。
メンテ

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