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◆大学読書人大賞 2015
日時: 2015/08/04 21:22:42
情報元: 日書連


全国の大学文芸サークルが、大学生に読んでほしい本を評論と議論によって選ぶ「2015大学読書人大賞」(同実行委員会、出版文化産業振興財団=JPIC主催)の贈賞式が、6月12日に新宿区の日本出版クラブで行われた。
今回の大賞受賞作は、5月10日開催の公開討論会で、最終候補作5作品の中から河野裕氏の『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に決定した。
贈賞式であいさつしたJPICの中泉淳事務局長は、フランスの高校生ゴンクール賞から着想を得てスタートした同賞が、日本の大学生ならではのユニークなシステムで運営されていることを紹介して、「大学生が、大学生に読ませたいと選んだこの1冊をぜひ読んでほしい。普通だったら本屋で手に取らなかったかもしれない、輝く本に出会えると思う」と述べた。
公開討論会に参加した5名の学生に、中泉事務局長から「優秀読書人賞」として賞状と図書カードが贈られた後、立教大学の佐々木拓実実行委員長が、河野氏に賞状と記念品の角帽を贈呈した。『いなくなれ、群青』を推薦した、九州大学文藝部・松浦優斗さんの公開討論会での発表がビデオ上映され、受賞者あいさつを行った河野氏は「この賞で非常に感銘を受けたのは、候補作品が非常にバリエーションに富んでいること。私は小説にカテゴライズは不要なものだと考えているが、この賞はあらゆる作品をフラットな視点で公平に扱っていて、なんて平等な賞なんだろうと思った。今後は大賞の名に恥じないよう、作家活動を続けていきたい」と語った。
メンテ

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