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第49回大阪屋友の会連合大会
日時: 2015/07/04 17:29:50
情報元: 日書連

第49回大阪屋友の会連合大会が6月10日、滋賀県大津市の琵琶湖グランドホテルで開催され、会員書店、出版社、大阪屋など総勢317名が出席した。
冒頭で、同連合会の田村定良会長(田村書店)は、「現在の厳しい状況は、お客さんが出版業界にそっぽを向いているからではないか。一番の原因は、スマホに代表される情報伝達機器の普及だ。もう一度本を読んでもらうようにするのは難しいが、我々業界人はそれを打破していかなければいけない。私は読書が嫌いだったが、60歳過ぎで一冊の本と出会って読書中毒になった。お客さんに本との出会いのきっかけを提供すること、小さい行動だがそれしかないと思っている」とあいさつ。大阪屋の現況については、「もう一遍立派な会社にすべく実際に行動を起こし、現在進んでいる」と期待を寄せた。
総会の議事では第48期活動報告、青年部活動報告、会計・監査報告を承認。役員改選では田村会長の再選を承認した。
大阪屋の大竹深夫社長は同社の状況について「再生計画のロードマップにほぼ沿った形で来ている」と述べ、前期実績について、売上は計画を7億円上回る681億円(前年比11%減)、返品率は40・3%(同0・8ポイント増)と報告。今期は、新規店の予定もあり、売上は前年比2%増、経常ベースでの黒字化を計画していると説明した。
今期計画達成と次年度以降の事業強化に向けては、(1)店頭の販売効率の改善(2)注文物流の強化と物流効率の改善(3)POSを含めた情報システム強化(4)書店提案力、MD力の強化――の4点を重点項目に掲げ、(1)の販売効率改善については、「返品率の改善ということでもあり、今期黒字化のために欠かせない最優先課題。返品率目標値は書籍38%台、雑誌35%台。高い目標だが、5月までの2ヵ月間ではほぼ計画に近い状態できている」と述べた。
続いて、学研マーケティングの山田耕嗣社長、日書連の面屋龍延副会長(大阪府書店商業組合理事長)が祝辞。面屋副会長は日書連の活動について、出版物への消費税軽減税率適用を求め、出版業界4団体首脳で自民党・野田毅税制調査会会長らを訪問したことを説明。「秋には軽減税率の方向性が決まるとみられる。日書連は先頭に立って頑張りたい」と述べた。
この後、特別企画として大阪屋の若手社員が『来店動機・購買動機を高める大阪屋オリジナル提案』と題しプレゼンテーション。書店の店頭活性化を支援する「メーカーズ・セレクト」「本屋フェス」や、大阪屋オリジナル企画「バースデー文庫」カバーの展開、楽天のポイントサービス導入による集客効果等の説明を行った。
メンテ

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