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講談社、ハースト婦人画報社と業務提携/全刊行物の販売業務を受託
日時: 2015/05/02 16:48:27
情報元: 日書連

ハースト婦人画報社と講談社は3月9日、東京・新宿区の日本出版クラブ会館で合同記者会見を開催。業務提携を締結することで合意し、4月からハースト婦人画報社が刊行するすべての出版物の書店販売業務を講談社が受託することになったと発表した。講談社はこれまで特定の雑誌で販売業務を受託したことはあるが、他社が刊行する出版物をすべて受託するのは初めて。
4月6日発売の「エル・ア・ターブル」から、ハースト婦人画報社が定期刊行する14誌やムックをはじめ、すべての出版物の書店等の小売業者を通じた販売業務を講談社が受託する。ハースト婦人画報社が刊行する出版物の奥付は「発行元ハースト婦人画報社」、「販売元講談社」となる。編集、制作、広告セールス活動は、これまで通り発行元であるハースト婦人画報社が行う。
記者会見でハースト婦人画報社のイヴ・ブゴン社長兼CEOは「両社とも老舗出版社だが、イノベーションを推進していることも共通している。それぞれの強みを活かし、シナジー効果の創出を目指す。今回の業務提携で将来の出版社の形を模索したい。講談社の持つ強力な流通インフラとスケールメリットは魅力的」と話した。
講談社の野間省伸社長は「講談社とハースト婦人画報社の女性誌には競合誌がない。『ViVi』から『婦人画報』まで幅広い年齢層をターゲットとした女性誌グループとなる。相互補完的な理想的なラインナップを構築することができた。女性誌ラインナップを活用して合同キャンペーンを積極的に展開し、書店店頭の活性化につなげ、女性誌市場、雑誌市場全体を盛り上げたい。キャラクターを使ったコンテンツ面のコラボレーションも検討している。出版業界と雑誌を取り巻く環境は極めて厳しい状況にある。歴史もDNAも異なる両社だが、今回の業務提携によってそれぞれの強みやノウハウの共有を進め、コンテンツの伝え方を工夫、開発して、新しい出版ビジネスの在り方を模索していく」と述べた。
メンテ

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