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売上高2・8%減/経常利益率は改善/日販『書店経営指標』
日時: 2014/10/24 08:07:27
情報元: 日書連

日販は全国91企業497店舗の経営関連データを収集分析した2014年版『書店経営指標』(B5判45頁、頒価1620円)を発行した。店舗全体の売上高は前年比2・8%減と17年連続の前年割れになった。損益面では、売上総利益率が同0・33ポイント増、経常利益率が同0・28ポイント増と、ともに改善した。商品回転率は同0・55回減と5年連続のマイナスになった。
2013年の売上高は、BOOKが前年比3・4%%減、レンタルが同6・0%減、セルが同10・0%減とマイナス傾向の中、文具が同3・3%増、飲食料品・雑貨が同3・4%増、ゲーム・トレカが同5・3%増と前年を上回った。店舗全体では同2・8%減と17年連続のマイナスになった。
立地別にみると、商店街の落ち込みが最も大きく同6・4%減。以下、郊外同3・0%減、駅前同2・9%減、駅ビル同2・5%減、SC内同2・1%減と、すべての立地でマイナスになった。
売上総利益率は前年比0・33ポイント増の27・98%、営業利益率は同0・28ポイント増の0・52%、経常利益率は同0・28ポイント増の0・50%となり、いずれも改善した。
売上構成比別にみると、BOOKの売上が80%以上を占める「専業」は、売上総利益率が同0・22ポイント増の23・97%、営業利益率は同1・57ポイント増の0・08%、経常利益率は同2・13ポイント増の0・56%と、いずれも改善。一方、BOOK売上50%未満の「複合」は、売上総利益率は同0・38ポイント増の32・67%となったものの、営業利益率は同0・31ポイント減の0・99%、経常利益率は同1・04ポイント減の0・45%と低下した。
収益性の総合指標である総資本対経常利益率は、前年比0・04ポイント増の0・45%。平均在庫が一定期間に何回転するかで仕入れから販売までの効率を示す商品回転率は、前年比0・55回減の5・35回となった。商品回転率の減少を受け、商品在庫が効率よく利益を生み出しているかを測る交差主義比率は前年比13・45ポイント減の149・69%となった。
短期支払能力を測る指標である当座比率は、前年比9・02ポイント改善して50・78%。返済義務のない自己資本の割合を表す総資本対自己資本比率は同4・10ポイント減の15・62%。自己資本によって固定資産をどの程度賄っているかを示す固定比率は60・84ポイント増の268・95%。
従業員1人当たりの売上総利益を表す労働生産性は前年比26万1千円改善して491万6千円。1時間当たりの売上総利益を表す人時生産性も同753円改善して3375円となった。売上総利益に占める人件費の割合を見る労働分配率は2・75ポイント増の46・65%と悪化した。
正規従業員の年間勤務日数は前年比2日増の268日。年間総実労働時間は同22時間増の2204時間。一方、パート・アルバイトの年間総実労働時間は同24時間減の1146時間となった。正規従業員の平均月給は同2千円増の26万2千円、パート・アルバイトの時給は同15円増の809円となった。

『書店経営指標』2014年版に関する問い合わせは日販営業推進室書店経営支援チームまで。TEL03(3233)4790
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