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トーハン、8年ぶりの増収/売上高0・2%増4925億円
日時: 2014/07/05 14:24:53
情報元: 日書連

トーハンは6月6日、第67期(平成25年4月1日〜26年3月31日)決算概況を発表。売上高は前年比0・2%増の4925億5700万円で、8年ぶりの増収となった。
売上高の内訳は、書籍が前年比3・1%減の1861億9800万円、雑誌が同6・3%減の1908億3000万円、コミックが同4・8%増の568億7500万円、マルチメディア商品が同41・6%増の586億5300万円だった。返品率は、書籍が同0・6ポイント増の40・6%、雑誌が同2・0ポイント増の43・6%、コミックが同0・9ポイント減の25・4%、マルチメディア商品が同3・4ポイント減の11・7%で、総合では38・0%と同0・1ポイント上昇した。
売上総利益は前年比1・6%増の538億5900万円。販売費及び一般管理費は同0・6%増の478億3700万円で、売上総利益に比べ1・0ポイント下回った。この結果、営業利益は同10・4%増の60億2200万円、経常利益は同15・2%増の38億1700万円となった。
特別利益は固定資産売却益等で2億5400万円を計上、特別損失はトーハンロジテックスへの転籍者等への退職加算金など合計7億400万円を計上した。これにより税引前当期純利益は前年比8・6%増の33億6700万円となったが、法人税や法人税等調整額の増加により、当期純利益は同8・2%減の22億1100万円で、増収減益の決算となった。
第67期は、「TONETS」ネットワークを駆使した増売施策や、外商販売の取り組み強化などが奏功し、既存店の実績が堅調に推移。マルチメディア商品は、複合事業本部を発足して複合商材の提案を強化。新しい売場を提案する「&Partners」の推進等で大幅な売上増となり、増収に大きく寄与した。
連結子会社19社を含む連結決算は、売上高が前年比0・9%増の5085億200万円、経常利益が同23・5%増の38億7000万円、当期純利益が同31・7%減の19億1000万円で、単体と同様に増収減益の決算となった。
役員人事は、清水美成常務取締役が専務取締役に、栃木裕史、豊田広宣両取締役が常務取締役に昇任。執行役員の森岡憲司首都圏支社長、中村勉情報システム部長が取締役に新任。正能康成専務取締役、小宮秀之取締役が退任と発表。6月27日開催の定時株主総会、取締役会で承認された。
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