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11月に日本文学全集/池澤夏樹個人編集で全30巻/河出書房新社
日時: 2014/06/03 16:34:41
情報元: 日書連

河出書房新社は創業130周年記念企画として池澤夏樹個人編集による『日本文学全集』(全30巻)を11月から刊行する。
池澤氏が「世界文学の中の日本文学」と位置付けた作品を、古典から現代まで全30巻にわたって厳選。古典作品については、『古事記』(池澤夏樹訳)、『源氏物語』(角田光代訳)から『たけくらべ』(川上未映子訳)まで、第一線の現代作家による新訳で出版する。
また、日本人とは何かを問う素材としての文学の視点から、各作家の巻に加え、民俗学と文学をテーマにした「南方熊楠・柳田國男・折口信夫・宮本常一」、日本語の多様性を示す「日本語のために」など斬新な巻立てを採用。
第1回配本は第1巻『古事記』を11月14日に発売。以降、来年1月より毎月10発売。第1期=全12巻(14年11月〜15年11月)、第2期=全12巻(16年1月〜12月)、第3期=全6巻(17年2月〜18年3月)。四六寸伸判・上製カバー装、各巻平均500頁、各巻定価本体2000円〜3500円。全巻予約者には特製ブックスタンドをプレゼント。また、定価本体8万7400円のところ、10%オフの特価とする(15年3月末日まで)。
同社は2007年〜11年にかけて池澤夏樹個人編集『世界文学全集』(全24巻)を刊行し、累計40万部販売。毎日出版文化賞を受賞するなど内容面でも高い評価を受けた。
5月16日、東京・新宿区の日本出版クラブ会館で開催した「2014年企画説明会」で、小野寺優社長は「世界文学全集を刊行している時から、いつか日本文学全集をやりたい、やるなら池澤さんの個人編集でと思っていた。古典から現代作品まで収録した日本文学全集が刊行されるのは当社の『カラー版日本文学全集』以来47年ぶり。出版不況で本が売れないという話題ばかりだが、本当に魅力的な企画ならば読者は必ずいる」と述べた。
池澤氏は「自分たちの国を見直し、古典から現代作品まで読み直すための手伝いをすることが基本的な趣旨」と説明した。
伊藤美代治取締役営業本部副本部長は「書店を通じて学校・公共図書館、個人のお客様に予約を促進する。特に個人のお客様にどれだけ店頭で予約していただけるかがポイントになる」として協力を求めた。
このほか大型企画として『世界の音楽大図鑑』(10月下旬発売)『こども生物図鑑』(6月発売)『なんでもまる見え大図鑑』(11月発売)『美しい知の遺産世界の大図書館』(10月上旬発売)を説明した。
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