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変化に対応し反転攻勢へ/トーハン
日時: 2014/02/06 18:19:02
情報元: 日書連

2014年トーハン新春の会は1月7日に東京・文京区の椿山荘で開かれ、書店、出版社など総勢2499名が出席した。
開会に先立ち、社員による「よさこいソーラン」ライブパフォーマンスが披露された。あいさつで藤井武彦社長は、年末年始の店頭売行き動向について、文芸書、文庫が好調だった一方、雑誌が低迷したと報告し、「今一度業界全体で雑誌対策に取り組む必要がある」と指摘。4月の消費税率引き上げについて、「個人消費の冷え込みに備えた対策が求められる。軽減税率実現へアピールを強めていくと同時に、複数税率への対応で予測される問題点を洗い出し、研究を進める必要がある」と述べた。
トーハンの施策について藤井社長は、「現在を大きな変換点としてとらえ、変化対応を強く意識した取り組みを展開していく。TONETSネットワークの進化、アライアンス契約、外商支援活動の展開、複合提案の進展など、各施策がそれぞれ力を発揮しており、今年はこれらの施策をさらに強力に推進し、マーケットの縮小に歯止めをかけ、業界全体の反転攻勢を成し遂げたい」と述べ、施策の柱として(1)書籍・雑誌を中心とした既存マーケット対策(2)デジタル事業(3)複合化推進――の3つに取り組むと説明した。
来賓あいさつで三省堂書店・亀井忠雄社長は「リアル書店の店舗空間をどのように活用していくかが非常に重要だ。今年はゼロから書店業を見つめ直してみたい。日本の識字率の高さは国の重要な富であり、もっと大事に考える必要があるのではないか」と述べ、地元市民の活動に応えて出店した北海道留萌市の例を紹介。「本屋の一つの生き方を知ることができ、励みになっている」と語った。
特別ゲストの作家・百田尚樹氏のあいさつに続き、KADOKAWA・角川歴彦会長の発声で乾杯した。
メンテ

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