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物流改善など3施策掲げる/栗田
日時: 2014/02/06 18:18:04
情報元: 日書連

「2014年栗田新春あいさつの会」は1月9日に東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷で開かれ、書店、出版社など732名が出席した。
冒頭で、昨年10月に就任した山本高秀社長があいさつ。「昨年を振り返ると、アベノミクス効果による景気回復は一部業種にとどまり、出版業界では書籍でベストセラーが多く出た年ではあったが、前年対比マイナスという形で終わりそうだ。雑誌はダウントレンドが継続し、なかなか改善できない。栗田は『書店とともに読者のために』のスローガンのもと第3期中期経営計画を策定、2年目が昨年スタートしている」と前置きし、栗田が今年進める3つの重点施策を説明。
「1つ目は、物流改善による品質向上とスピードアップだ。販売会社の永遠のテーマだが、皆様の満足できるレベルまで達していないと考えている。物流を担当するOKCとともにまだやるべきことがあるので、しっかりやっていきたい。
2番目は、昨年発足した児童書プロジェクトチームのさらなる進化だ。絵本ガールズの愛称で、おはなし会や店頭活性化フェアの展開、おすすめ絵本リストの作成などに1年間取り組んだ。こうした下地を作りつつ、今年は売場の提案をしていきたい。
3番目は、生き残りをかけて同業・他業種とコラボレーション、アライアンスを模索していく。あらゆる可能性を追求し、将来の栗田の方向性を決めたいと考えている」と述べた。
書店を代表して南天堂書房・奥村弘志社長は「山本社長は一見優しそうだが、前社長の郷田さんと同じように芯が強い方で、なかなか頑固おやじだ。書店大商談会は、版元に応援していただいて4回無事に終わった。何らかの形で出版業界を元気づけないと、生き残りができなくなってしまう。今年もよろしくお願いする」と述べて乾杯した。
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