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中間決算は減収増益/書籍は微増、雑誌は下落続く/日販
日時: 2013/12/19 15:16:46
情報元: 日書連

日販は11月26日、第66期中間決算(平成25年4月1日〜9月30日)を発表した。連結、単体とも減収増益となった。
日販グループ(連結子会社19社)の連結売上高は3294億7000万円で対前年比1・7%減の減収となった。ネットルートは伸びたものの書店ルート・CVSルートの売上が低迷した。これに加え、セル・レンタル映像ソフトやゲームの収益性悪化で売上総利益は365億9500万円と同4・0%減となった。
グループ全体で物流効率の改善と経費の抑制に取り組んで、販売費及び一般管理費は338億8800万円と同5・4%削減。この結果、営業利益は27億700万円で同17・9%増、経常利益は30億2000万円で同14・4%増となり、中間純利益は16億5600万円で同30・0%増と増益となった。
単体の売上高は2733億2700万円で同1・1%減と減収となった。内訳は、書籍が1216億4800万円で同0・1%増となったものの、雑誌はダウントレンドが続き1420億6400万円で同2・5%減となった。開発商品は157億8100万円で同7・9%増。
返品率は、書籍はPARTNERS契約など出版流通改革の取り組みで34・1%と同0・02ポイント改善したが、改善幅は減少した。雑誌は39・5%で同2・0ポイント悪化した。合計では36・7%で同1・0ポイント悪化となった。
高利益率の雑誌売上高の減少で、売上総利益は247億500万円で同2・2%減と落ち込んだ。販売費及び一般管理費は235億円で同2・1%減。しかし売上総利益の減少を経費の削減で補えず、営業利益は12億400万円で同5・0%減、経常利益は15億4500万円で同0・4%増、中間純利益は10億2600万円で同0・2%増の微増益となった。
記者会見で加藤哲朗専務は、2010年から締結を開始したPARTNERS契約の契約書店のシェアがMPDのチャージ契約と合わせて75%を超え、出版社との契約締結は50%を超えたと報告。インセンティブが付くハイプロフィット企画の稼働点数は3600を超え、書店マージンアップに向けた取り組みが進んでいるとした。また、客数と買上率を向上させるための仕掛け「祭」については、開催店と非開催店の売上伸長率に格差が出ており、店頭活性化の成果が実証されていると自信を示した。
メンテ

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