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【 企業構造変革へ「R計画」策定 大阪屋】
日時: 2013/02/09 16:39:59
情報元: 日書連

 大阪屋の「新春おでんの会」は1月10日、東大阪市の関西ブックシティで開かれ、書店、出版社など総勢1285名が出席した。

 あいさつした南雲隆男社長は、POS店360店の年末年始売上状況について前年比1・5%減と報告。

「年末年始では、年始より年末が良好だった。

雑誌はコミックが牽引したほか、女性誌も比較的好調。

書籍は新書とビジネスの落ち込みが目立った」と述べた。

 今年の重要施策について営業面では、新客注支援システム「ぶっくる便」の導入書店が2百店となり、今年は機能面の向上を図りながら、在庫管理と輸送体制の連携を強化して注文品供給を進化させると説明。

また、書店や出版社と一定のアライアンスを決め、双方にメリットのある返品削減策を提案するとし、4月頃に実験をスタートすると述べた。

物流面では、OKCの具備する機能やインフラを活用した業務請負の取組みとともに、取次5社の「出版物共同流通センター」を昨年4月にOKC内に移設したことで、商品流通のさらなる改善につなげていくと語った。

 また南雲社長は今期決算について、「EC事業先での取引形態の変更と、主力書店グループの帳合変更という大きな2つの取引先問題に遭遇した」と述べ、後者の資本提携による帳合変更について「業界の禁じ手」と批判。

「残念ながら売上が1千億円を切ることは確実で、前年比較ではなく『予実管理』にシフトして難局打開と企業再生に向けた取組みを図る」と述べた。

そして、企業構造の変革実現へ2年間の「R計画」を策定し、(1)本業の強化・拡充(2)新事業・新収益の探索(3)組織・制度の再整備(4)経営資源トータルの再配置――を骨子として、コスト競争力の強化、環境変化への柔軟な対応、迅速な行動を体現する組織を目指すとした。

 この後鏡開きを行い、大阪屋友の会連合会・田村定良会長の発声で乾杯した。
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