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【 c−shelfの運用開始  トーハン】
日時: 2013/01/16 16:29:44
情報元: 日書連

トーハンは12月22日、電子書籍の書店店頭販売システム「c‐shelf」を稼働し、取引先書店1500店で電子書籍の販売を開始した。

 出版物に対する読者ニーズが電子にも広がる動きに書店が対応できるようバックアップすることが目的。

電子書籍事業の拡大と出版業界の底上げのための新しいビジネスモデルを作る。

紙も電子も書店で選び現金決済できるシステムが整うことで利便性の高まりが期待できる。

 加盟書店は幟やステッカー、パネルなどc‐shelf用店頭拡材を使って売場展開し、読者は買い物カードや電子書籍版のラベルが添付された書籍、c‐shelfの検索端末で電子書籍を選び、レジで代金決済を行う。

決済後にレジで受け取ったバウチャーシート(引換券)に記載されたQRコードから総合電子書籍ストア「スマートブックストア」にアクセスし、無料会員登録とビューアアプリを端末にインストールして電子書籍をダウンロードする。

ダウンロードしたコンテンツはアプリ上で蔵書管理ができ、同時に3台の端末で閲覧が可能。

 加盟店数はスタート時の1500店から年度内に3000店を目指す。

コンテンツ数はスタート当初3万点から年度内に7万点とする予定。

また、サービス開始に合わせて検索や加盟書店を調べることができるユーザーサイトを開設した。

 今回のビジネスモデルで、書店は店頭での電子書籍販売で15〜20%のマージンを受け取ることができ、店頭での促進で会員登録した読者がスマートブックストアで直接電子書籍を購入した場合も書店に5%のロイヤリティが支払われる。

 トーハンは今後、紙と電子の併売など新たなプロモーションを計画しており、c‐shelfの稼働を機に出版市場全体の底上げを目指すとしている。
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