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【 発行高21年ぶり600億円割る 日本図書普及】
日時: 2012/08/10 08:34:44
情報元: 日書連

日本図書普及は6月29日の第52回定時株主総会を前に同18日、記者会見を開き、濱田博信社長と平井茂取締役が第52期(平成23年4月1日〜平成24年3月31日)の決算概況を発表した。

 発行高は583億300万円(対前年比12・5%減)、回収高は図書券15億4900万円(同17・6%減)、図書カード576億8200万円(同6・2%減)、合計592億3100万円(6・5%減)と、発行高、回収高ともに前年から減少した。

合計発行高が600億円の大台に届かなかったのは21年ぶり、回収高が600億円を下回ったのは19年ぶりとなる。

 これについて濱田社長は「震災以降、卒業式や入学式の取り止めなどもあり、図書カード最大の贈答シーズンを直撃した。

また、前期は66億円あった家電用エコポイントの交換商品としての需要も、今期は16・9億円に減少した」と説明した。

   期末の加盟店は7802店(同322店減)、設置店は1万618店(同247店減)と、いずれも減少した。

 収益面は、エコポイントの売上減少により売上高は1億6864万円と大きく落ち込んだが、発行が伸びなかったことで発行諸費用も減少したため営業損失は24億9300万円と微増にとどまった。

運用については株式市場等の上昇に合わせて有価証券売却益の捻出を行ったが、当期は投資損失引当金の計上があり、当期純利益は5億5500万円(同27・0%減)といずれも減少した。

 役員人事は、岩佐豊常勤監査役(ダイヤモンドファンド社)、郷田照雄(栗田出版販売)、西村俊男(日書連副会長)両監査役の3氏が任期満了となり、全員留任した。

 53期の見通しについて、濱田社長は「発行高600億円の回復を目指す。

そのためにキャラクターカードの発行、新聞等への宣伝キャンペーンの展開をを行う。

また、次世代カードの構築について引き続き研究を進める」と述べた。
メンテ

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