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【 中間連結は減収増益に 日販グループの第64期中間連結決算 】
日時: 2011/12/30 18:17:51
情報元: 日書連

12月1日に発表された日販グループの第64期中間連結決算は、連結売上高が3468億9400、対前年3・1%の減収となった。

売上総利益は452億2100万円で同5・6%減となり、売上高、売上総利益ともに日販単体決算の減収が大きく影響した。

 販売費及び一般管理費は、グループ全体でコスト削減に取り組んだ結果、362億4200万円で同7・7%減と、売上高減少以上の削減を実現した。

販売費は取扱業量の減少、グループ会社のFA導入による効率化、外注業務の見直しで9・1%減少した。

一般管理費は社員減による人件費の減少、コストコントロールや節電の取り組み、拠点再配置や不採算店舗撤退による借地借家料の減少で同6・9%減少した。

 これにより、営業利益は89億7800万円で同4・0%増、経常利益は42億2700万円で同10・4%増、特別損失に固定資産除却損等4億6000万円を計上し、中間純利益は17億2500万円で同54・0%増と、減収増益の決算となった。

 日販単体の売上高は2863億9300万円で同3・1%減収となった。

内訳は、書籍が1194億400万円で同2・3%増となったが、雑誌は市況の大きな落ち込みを反映して1487億8600万円で同5・0%減。

開発商品も182億200万円で同18・6%減となった。

 合計の返品率は35・0%となり、同0・3ポイント改善。

特に書籍返品率は35・6%で同2・2ポイント大きく改善した。

取引制度改革でのPARTNERS契約の締結や書店への仕入在庫管理の提案など効率販売の施策を遂行した結果による。

一方、雑誌返品率は36・2%で同0・6ポイント悪化した。

 販売費及び一般管理費は同6・5%削減し、うち販売費は同6・1%減、一般管理費は同6・9%減。

この結果、営業利益は72億800万円で同2・5%減、経常利益も20億3500万円で同12・9%減。

中間純利益は前年の特別損失に会計制度の変更に伴う過年度分の資産除去債務を計上していたことにより11億4800万円で同67・1%増益となった。

 東日本大震災では、復旧支援のため被災書店62店に延べ2473名を派遣。

被災書店の返品入帳は、1都11県の143店に対して、7月末に30%、11月末に100%入帳を行った。
メンテ

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