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【 「電子市場、3年後25%に」 】
日時: 2011/12/30 18:15:02
情報元: 日書連

第13回図書館総合展(同運営委員会主催)が11月9日〜11日、横浜市西区のパシフィコ横浜で開かれ、約2万5千名が来場した。

 同展は、図書館利用者や図書館で働く人が図書館の未来像などを考えることを目的に、1999年より毎年開かれている。

 今回は110社・団体が参加し、最新の技術や動向がわかるブース出展や、図書館に関連する様々なフォーラムやプレゼンテーションが行われた。

 10日には図書館政策フォーラム「電子書籍時代の図書館―次世代の文化創造に向けて」が開かれ、国立国会図書館の長尾真館長(ビデオ出演)、同電子情報企画課の田中久徳課長、文化庁長官官房著作権課著作物流通推進室の山中弘美室長、総務省情報流通行政局情報流通振興課の松田昇剛統括補佐、慶應義塾大学メディアセンター本部電子情報担当課の入江伸課長、札幌市立中央図書館業務課情報化推進担当係の淺野隆夫係長、角川グループホールディングスの角川歴彦会長が電子書籍の取り組みについて講演した。

 角川会長は「iPadは500年ぶりに生まれたグーテンベルク以来の発明。

印刷物をそのまま電子書籍に置き換えるのではなく、新しい出版物を創造できる可能性を秘めている」として、「3年後に出版業界の売上げの25%を電子書籍が占める」と予測した。

 角川グループのデジタル戦略については「アップルやアマゾンにコンテンツのの付加価値を一方的に奪われては未来はない」として、コンテンツプロバイダーにとどまるのではなく「プラットフォーマーを目指す」との考えを示した。

 このあと「図書館における実践的電子書籍活用法」と題してパネルディスカッションを行い、立命館大学文学部の湯浅俊彦准教授をコーディネーターに電子書籍時代の図書館の役割や出版界における電子書籍ビジネスについて議論した。
メンテ

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