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【 一時「隔日配送」に 】
日時: 2011/04/05 08:22:56
情報元: 日書連

燃料不足や計画停電などにより取次の出版物配送にも影響が出ている。

 日本出版取次協会(取協)は震災後の3月15日から18日まで、取次各社から全国への書籍・雑誌の配送を前例のない「隔日配送」、宮城県全域および岩手、福島両県を中心とした各被災地には「出荷停止」とする措置をとった。

輸送・配達するためのトラックのガソリン不足、物資の配送が被災地優先に手配されているためコンテナ輸送手段が困難になっていること、計画停電が輪番制で実施されたため取次各社の作業所で稼働しているところと稼働していないところが出るなどの問題が複合的に発生したため、「流通不能という最悪の事態を避けるため」(取次関係者)緊急措置として実施したもの。

以後の予定は状況を見ながら18日に決定するとした。

 そして取協は18日、「輸送各社の尽力で一部エリアを除き配送可能な燃料を確保できた」として、「隔日配送」を19日で一旦中止し、以降は通常配送することを決めた。

宮城県全域、岩手県(一部地域)、福島県(一部地域)、茨城県(一部地域)を中心とした各被災地については、出荷停止を継続するとした。

   ただ、今後も燃料不足や計画停電による配送困難な状況が再び発生する可能性もある。

また、出荷停止措置のとられている被災地では営業している書店もあり、「本を届けてほしい」という切実な声が日書連にも寄せられている。

被災地への配送については、救援物資の輸送が優先される中で出版物の輸送は困難という事情はあるが、きめ細かな対応も求められよう。
メンテ

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