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【 東北関東大震災 】
日時: 2011/04/05 08:21:47
情報元: 日書連

3月11日午後2時46分頃、三陸沖を震源地として東北関東大地震が発生した。

地震の規模を示すマグニチュードは9・0と世界最大級。

岩手、宮城、福島の沿岸部を中心に壊滅的な被害を受けた。

大地震と津波は出版産業にも深い傷痕を残した。

東北地方を中心に多数の書店で店舗倒壊、流失、商品破損などの被害があったほか、製紙工場や流通網も各所で打撃を受けた。

原料供給、生産から流通、販売まで出版業界は未曾有の危機に直面し、長期的な影響も懸念される。

日書連は地震発生後に対策本部を一早く立ち上げ、傘下組合加入書店の安否確認と被害状況の把握に全力で取り組むとともに、義援金の受け付けを開始した。

また、書協、雑協、取協、出版クラブなど関係諸団体と連携をとりながら懸命に対策を練っている。

 被災書店の情報収集や復興支援策の検討などを行うため、日書連は3月11日、大橋信夫会長を本部長とする対策本部を立ち上げた。

大橋会長は「被災書店の復興に日書連として総力を結集して取り組む」と決意を語っている。

対策本部のメンバーは以下の通り。

 ▽本部長=大橋信夫会長 ▽副本部長=柴ア繁副会長  ▽構成員=鈴木喜重副会長、水野兼太郎理事、山本裕一理事、筒井正博理事、舩坂良雄理事  ▽事務局長=大川哲夫専務理事  対策本部は23日の会議で、特に被害の大きかった岩手、宮城、福島3県の書店商業組合の活動を支援するため、組合員数(昨年10月1日現在)×1万円分のお見舞い金を拠出することを決めた。

岩手組合(組合員数50名)に50万円、宮城組合(同132名)に132万円、福島組合(同77名)に77万円、計259万円を早急に送る。

 また、被災した組合加盟書店への義援金の受け付けを、被災県組合に代わって行っている。

義援金は全額、被災した書店への支援に活用されるよう寄付する。

 各書店の被災状況については日書連事務局や取次各社が懸命に調査しているが、被災地域が広域にわたることや被害が甚大であるため現地での調査がままならず、また電話がつながりにくいことなどにより、正確な情報の収集は困難を極めている。

対策本部では、被災状況が把握できた書店に対して、順次、集まった義援金から1店5万円を現金書留で送るとしている。
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