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【 凸版印刷とインテルが協業 】
日時: 2011/02/02 07:56:29
情報元: 日書連

 凸版印刷と米半導体大手のインテル、および凸版印刷子会社のビットウェイは1月20日、電子書籍市場の早期拡大に向け協力することで合意したと発表した。

インテルの技術協力を受けることにより、電子書籍プラットフォーム環境の構築や電子書籍ビューアの開発などを行い、国内外での電子書籍事業を推進する。

 ビットウェイは凸版印刷およびインテルの投資部門のインテルキャピタルから第三者割当増資を通じた投資を受ける。

ビットウェイは調達した資金で電子書籍事業を手掛ける100%子会社「BookLive」(ブックライブ)を1月28日に設立し、クラウド型の電子書籍ストア「BookLive!」を2月上旬からスタートさせる。

 BookLive!は、サービス開始時点ではパソコンやAndroid端末にコミック、小説、実用書を中心に約3万点を配信し、今春までに雑誌や写真集などのジャンルを拡充しながら約10万点に増やす計画。

購入した書籍はクラウド上の書庫に保存され、共通IDで複数の端末から閲覧できるという。

2015年に売上で約600億円を見込んでいる。

出版社では講談社、集英社、小学館、新潮社、日経BP、文藝春秋の6社が賛同を表明している。

 凸版印刷は、今回の投資を通じてビットウェイを中心とした電子書籍事業の強化を図り、この事業で蓄積したビジネスプラットフォームを流通、通販、教育など他の市場へも展開していくとしている。

 ビットウェイは主に電子書籍の取次事業を担う。

BookLive!のほか、すでに凸版印刷、ソニー、KDDI、朝日新聞社による電子書籍配信プラットフォームのブックリスタと連携しているが、さらに紀伊國屋書店やシャープの電子書籍事業にも対応する方向で協議しているという。

 凸版印刷の大湊満常務は「インテルとの協業によりハードウェアやシステム開発まで、消費者にとってより魅力的なサービスをトータルに展開できる」と自信を示している。
メンテ

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