幻冬舎、“巻くだけ特需”で増収増益 売上高131億円前年比13.1％増
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- 日時： 2010/05/27 17:14:45
- 情報元： 新文化
- 幻冬舎は5月14日、2010年3月期連結決算を発表、ミリオンセラーとなった『バンド１本でやせる！ 巻くだけダイエット』や続編の“特需”によって、大幅な増収増益となった。
売上高は前期比13.1％増の131億6700万円、営業利益は同21.9％増の16億7600万円、経常利益は同14.1％増の17億3600万円、当期純利益は１０５・９％増の9億3300万円。
事業セグメント別にみると、「書籍事業」（雑誌含む）の売上高は同１４・０％増の92億6500万円、営業利益は同６・３％増の11億1700万円。『巻くだけ〜』は期中に164万7000部を発行、そのほか『世界一の美女になるダイエット』（34万5000部）など10万部以上の作品が前年より1点増の6点。5万〜10万部の作品も同1点増の七点。単行本の総発行点数は182点（同17点減）と減少し、文庫・雑誌ジャンルも前年よりも振るわなかったものの、「ダイエット」シリーズが大幅にカバーしたかたちとなった。
文庫は総発行点数が同7点減の168点、10万部以上の作品が同6点減の8点。新書は総発行点数が同2点減の40点、10万部以上は同3点増の6点だった。「ジンジャー」「ゲーテ」「パピルス」の雑誌については、広告収入減などで低調だった。
コミックス事業の売上高は同１１・１％増の20億6900万円、営業利益は1億5800万円。前年は在庫処分などにより2300万円の赤字だったが、刷り部数の適正化などに努めた結果、返品率が改善し黒字になった。総発行点数は同2点増の304点。
11年3月期は“巻くだけ特需”を割り引いて、売上高120億円（同８・９％減）、営業利益14億円（同１６・５％減）、経常利益14億円（同１９・４％減）、当期純利益7億2500万円（同２２・３％減）と見通している。
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