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日販、CVS向け廉価書籍「デコマス」説明会
日時: 2009/11/27 11:05:05
情報元: 新文化

日販CVS部は11月16日、コンビニエンスストア向けの背表紙統一廉価版書籍「DECOMAS(デコマス)」の出版社説明会を本社5階で開いた(写真)。会には出版社48社が参加。ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスのバイヤーも同席し、出版社にデコマス用のコンテンツの提供を訴えた。

デコマスの体裁はB6判の軽装書籍で、ジャンルはアダルト以外の幅広いコンテンツが対象。価格は500〜600円で、CVS3社合わせて2万2500店に各1冊での配本となる。売り切れ後の追加補充は現段階では未定。ただ、各店の売上げ状況をみて、品切れ店には新銘柄を逐次投入するという。すでに10月から第1弾8点が投入されており、消化率は平均3割程度。早急に15アイテムを品ぞろえしたい考えだ。

商品決定のスケジュールは出版社から発売2カ月前の20日までに企画内容を提出してもらい、1週間以内に日販が出版社に連絡し打ち合わせ、商品会議を経て企画を決定する流れ。

会では日販CVS部がCVSの書籍市場の現状について、「商品」「価格」「展開手法」「流通チャネル」などの面から説明。続けて、サークルKサンクスの佐々木高行バイヤーが今回の企画開発に至った理由を説明した。CVSではアルバイトスタッフが現場を担当しているため、「きれいな売場を維持するのが困難」。さらに「新刊コミック」「廉価版コミック」「通常書籍」「廉価版書籍」「文庫」を1つのコミック什器で展開するため、顧客には分かりづらい陳列になっていることを報告。そこで、背表紙を統一することで、長期展開も可能になると説明。さらに、コミックで集客して廉価版書籍の衝動買いを誘発することもできるとし、デコマスへの協力を求めた。

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