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【 「おはなし隊」が10周年 】 日書連
日時: 2009/07/21 11:11:29
情報元: 日書連

 講談社の読書キャラバン「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」は、1999年7月にスタートして今年で10周年を迎える。

これまでに全国をほぼ5周しており、この7月にキャラバンカーを新車両に切り替え、9月から6周目の巡回を開始する。

 おはなし隊は、講談社創業90周年記念事業の一つとしてスタート。

これまでにおはなし会に参加した子どもたちはおよそ98万人で、100万人突破が視野に入ってきている。

2008年5月に訪問した山形県寒河江小学校で通算訪問1万回に到達。

今年5月8日には、富山市立大沢野幼稚園で通算訪問1万1111回を達成した。

当日、82名の園児と先生がくす玉を割って盛大にお祝いする模様が、地元テレビ局や新聞で大きく報道された。

 おはなし隊は、2台の特製キャラバンカーに児童書出版各社発行の550冊以上の絵本・児童書を搭載し、全国47都道府県を1カ月単位で巡回。

1カ月間におよそ50カ所前後の幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問する。

おはなし隊のメニューは、基本は1時間で、およそ30分ずつのおはなし会(読み聞かせ)と「自由閲覧」を組み合わせたもの。

訪問先で読み聞かせの進行係を務める女性スタッフの「隊長」が全体を取り仕切り、地元のボランティアと共に「読み聞かせ」や「紙芝居」の楽しいおはなしをする。

また、子どもたちはキャラバンカーに載せている本を自由に手にとって読書の時間を楽しむ。

 子どもたちと本との出会いの場をひろげる「おはなし隊」の活動は高い評価を受け、2007年には「第55回菊池寛賞」が贈られた。

また今年は、日本青少年文化センターが主催する久留島武彦文化賞(団体賞)の受賞が決まった。

久留島武彦氏は約百年前に全国各地で6千回以上おはなし会を開催し、「おはなしの父」と呼ばれている。

 2台のキャラバンカーは延べ走行距離で51万キロを突破し、7月から新車両に切り替える。

7月9日〜12日開催の東京国際ブックフェアでお披露目された後、栃木県、秋田県に出発。

9月訪問する愛知県、島根県から6周目の巡回となる。
メンテ

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