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雑広協総会、出版との連携アピール/ヤフー・井上社長が講演
日時: 2009/06/16 09:47:54
情報元: 新文化

(社)日本雑誌広告協会(並河良理事長)は5月21日、東京・水道橋の東京ドームホテルで、第64回通常総会を開き、記念講演で、ヤフーの井上雅博社長が「出版とインターネットの連携について」と題して講演した。

井上社長は、ヤフーの今後10年の方針として、(1)ユーザーが発信する情報の双方向の共有、(2)PCだけではなくケータイやテレビ、カーナビなどエブリウェアへの対応、(3)地域・生活圏のリアルな情報の提供、(4)ヤフーのもつ技術をオープン化する‐‐を挙げた。また、出版業界との連携について、「集客、情報・広告配信、課金、物販など、ビジネスに必要な全ての要素を提供する用意がある。約5000万人の集客力とネットならではの技術をもつ当社の強みを活かして、新しいマーケットを作りたい」と説明、「具体的にはウェブマガジンなどを展開したい。出版社にはコンテンツの提供をお願いしたい」と述べた。

日本雑誌広告協会の新役員は次の通り(○印は新任)。
▽理事長=○石崎孟(マガジンハウス社長)、▽副理事長=後藤庄三(小学館常務)、○森武文(講談社常務)、小沼修(電通雑誌局長)

新理事長の石崎氏は「雑誌の広告は、今年に入ってますます悪化しているが、逆に広告の魅力を見直し再確認する絶好のチャンスと捉えたい。雑誌と読者の間には、まだ強い信頼関係があるが、デジタルメディアにはそうした関係性はない。今後は、環境に応じた情報の伝え方を研究すべき」と挨拶した。

年度末時点の会員社・会員数は雑誌発行社106社・会員数467人、広告会社147社・927人。

メンテ

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