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流対協が総会、「前門の虎、後門の狼」高須会長
日時: 2009/03/24 17:56:22
情報元: 新文化



出版流通対策協議会(高須次郎会長=緑風出版)は3月5日、東京・小石川後楽園の涵徳亭で第31回定期総会を開き、会員出版社38社(委任状33社で、会員98社のうち71社出席の扱い)が出席した。役員選出では、高須会長が5期目の再任となった。

冒頭の挨拶で、高須会長は「生き残りを真剣に考えなければならない事態になっているが、昨年は、6月に開かれた再販協議会で、新興の中小出版社の取引条件が厳しいとの指摘がされたことで、我われの運動の成果が多少はあったかもしれない。出版不況から、アマゾンの値引き、グーグルの書誌検索の問題まで、まさに前門の虎、後門の狼の状態だが、こういう状況をどう突破するのか、協議したい」と話した。

議事では、2009年度の活動方針として、高須会長がグーグルの書誌検索について、「ネット上の著作権として、今のところ、グーグルから複写権使用料を徴収することしか、対応が考えられない。全文が見れるということは我われの商売の根幹を左右しかねない事態であり、期限である五月までに早急に議論する必要がある」と述べた。また、アマゾンジャパンと当該取次会社に再販制の遵守を求めていくことも確認した。

昨年度の会計報告では、558万円を超える繰越金が出たことが報告された。高須会長以外に選出された幹事(○印は新任)は、○高野政司(解放出版社)、菊地泰博(現代書館)、大江正章(コモンズ)、竹内淳夫(彩流社)、石田俊二(三元社)、青山賢治(大蔵出版)、上浦英俊(柘植書房新社)、水野久(晩成書房)、廣嶋武人(ぺりかん社)、田悟恒雄(リベルタ出版)の各氏。

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