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【 第61期決算は増収に 】 日書連
日時: 2008/06/18 18:00:43
情報元: 日書連
参照: http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=6538

 第42回大阪屋友の会連合大会が6月4日、加賀山代温泉「ホテル百万石」で開かれ、出版社208名、会員書店151名、大阪屋25名など総勢414名が出席した。

 総会冒頭に田村定良連合会長は「売上げ前年割れが続き、出版業界は日々厳しさを増している。

本が売れないのは商品、業界、読者すべてを含んだ複合的な原因があり、制度自体に無理がきているかもしれない。

この辺りでリセットして低定価、返品対策、書店正味などで行動を起こす時期。

兼業でなく、本専業で商売できる仕組みを考えていきたい。

大阪屋と栗田の業務提携は業界を活性化し現状を打破する動き。

友の会としても歓迎したい」とあいさつした。

 第41期活動報告は毛利元治総務委員長、冨士原純一経営副委員長、高坂喜一増売委員長が経営セミナー、増売・飾り付けコンクールを中心に報告。

福島浩一会計幹事が会計報告を行い、拍手で承認した。

 祝辞を述べた大阪屋三好勇治社長は、同社の今期決算について「売上げは1・8%増の1280億円と増収だったが、収益は倉庫拡大や資材価格の高騰、返品増で若干の減益」と報告。

今後の取り組みとして<1>注文物流の強化と供給能力の向上、<2>店頭活性化を書店に提案する社内プロジェクトの発足、<3>交通カードのインフラを利用した非接触カード決済と会員管理・ポイントシステムを説明。

同カードは8月から実験し、年内に開始するとした。

 また、栗田との業務提携について「企業の強いところを相互に利用し、サービス向上と効率化を目指す。

非在庫品の調達期間短縮が見込まれる。

当社倉庫とブックサービスの集品能力を連携させ、ネット発注は読者の自宅宅配も可能」と提携の狙いを説明した。

 出版社を代表して岩波書店山口昭男社長は、『広辞苑』第6版の販売協力に御礼を述べたあと、「ユニクロのコラボTシャツ、駅貼りと宣伝に力を入れ、話題を提供した。

広告効果は45億円という。

それぐらいやらないと売れない。

厳しい状況だが、版元は種を撒き、書店は豊かな実りを刈り取ってほしい」と述べた。

 日書連面屋龍延副会長は「毎年、小さな本屋が減っており、これを何とかしたいのが日書連の1番大きなテーマだ。

大阪屋は返品入帳でも協力いただき感謝している。

大阪組合は読書推進会を作り、地道な活動を続けている。

街の書店が1日でも長くやっていけるよう皆さんと一緒に考えていきたい」とあいさつした。

 総会終了後、書協小峰紀雄理事長が「IT社会と読書」として特別講演。

この中で大阪府が国際児童文学館を統廃合しようとしている問題に触れ「大阪が誇るべき大事な文化財であり、存続を求めるコメントを大阪府に送ってほしい」と述べた。



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