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【 共通認識で出版不況打開 】 日書連
日時: 2007/11/22 16:22:28
情報元: 日書連
参照: http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=6135


 東京都トラック協会の出版・印刷・製本・取次専門部会(瀧沢賢司部会長)は11月8日午後3時から四谷の東京都トラック総合会館で、出版社、印刷、製本、取次、書店の荷主を招いて「第29回出版物関係輸送懇談会」を開催した。

 懇談会では輸送業界から現状報告と問題提起が行われた。

瀧沢部会長は同懇談会の開催当初、出荷業量の増加を背景に輸送現場で発生していた業量平準化、出荷・配送事業者の労働問題、出荷先の物流施設・出荷体制問題について荷主に改善要請することが懇談会の中心課題だったが、その後、荷主の理解と努力で物流現場の環境は大きく改善されたと謝意を表明。

「現在は出版不況の環境下、出版物に携わる業界が共通認識を持ち、現状打開への対策を模索することが求められる」と指摘した。

 さらに、「出荷業量の減少と返品率の高止まりで収入が減少する一方、燃料価格の高騰・高止まり、人手不足などの労働問題、環境規制・駐車規制など社会的規制の強化で経費は増加している。

出版業界は運送料金の引き上げを要請できる環境になく、収入減少と経費増加という2つのマイナス要因が輸送事業者の経営に重くのしかかっている」とし、経費削減のため業量平準化のさらなる推進を求めた。

また、問題解決策として「出版物に関わる業界全体で本が売れるようにするための方策を講じることが必要。

輸送事業者としても何ができるか考えたい」と提起した。

 続いて荷主業界から日本雑誌協会・名女川勝彦物流委員、大日本印刷・藤田洋一市ヶ谷事業部生産管理第2部長、東京都製本工業組合・島村幸夫理事、日本取次協会・北元亮太雑誌進行委員、日書連・梅木秀孝流通改善委員が各業界の動向を報告。

このうち日書連・梅木流通改善委員は「中小書店の廃業が相次いでいる。

仲間がいなくなるのは寂しいこと。

様々な施策にチャレンジして難局を乗り切りたい」と話した。


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