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【 書籍物流拠点が全面稼動 】日書連
日時: 2007/10/16 17:02:46
情報元: 日書連
参照: http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=6078

書籍注文品流通の物流拠点「トーハン桶川SCMセンター」が全面稼働を開始した。

同センターは業界最大規模80万点・1800万冊の在庫を持ち、24時間、365日稼働。

1日当り送品190万冊、返品65万冊の処理を行う。

 平成18年4月に返品部門が稼働したのを皮切りに、今年1月、分散していた首都圏在庫拠点を移転して、注文送品部門を開始。

順次稼働範囲を拡大して、このほど全面稼働となった。

地方拠点21カ所の在庫統合も順次進めており、年内に完了する予定。

 返品部門は自動検品システムと高速仕分け機により書店の返品を一冊一冊読取り、入帳データを作成。

書店の返品伝票作成業務が削減され、迅速で正確な入帳処理が実現した。

また、商品仕分けをFA化することで出版社の検品レスも可能になり、業界全体のコスト削減に寄与する。

 注文品送品部門は書店別高速自動仕分け機の導入で、書店到着までのリードタイム短縮と事故の無い高品質物流を提供。

オンラインによる出版社とのデータ交換を推進し、注文品がどの段階にあるか確認できる注文品追跡機能も実現している。

 営業面では同センターで取得したデータを最大限に活用して、新たな営業施策を推進。

データ分析を基に取引先書店の環境と客層に応じた品揃えや売場づくり、市場分析と実績に基づいた需要予測など、個店毎にカスタマイズした提案を行う。

主な営業施策は以下の通り。

 1:新刊追送システム 売行きの良い一部新刊書籍、コミック・ムック、主要雑誌を在庫する「新刊追送センター」を本社内に新設。

完売前に自動的に追加送品し、品切れの回避と売り伸ばしを図る。

未配本店に対する売行良好書のフォロー送品も機能する。

その他新刊は桶川SCMセンターに在庫し、迅速な供給態勢を整える。

 2:発注推奨システム データを解析して個店毎に最適な品揃えを算出。

基本在庫をセミオート管理し、発注や抜き取りを提示する。

画一的な定番在庫ではなく書店毎にカスタマイズすることで、顧客の読みたい気持ちに応える品揃えを実現する。

 3:桶川データ欠本補充システム 桶川SCMセンターで取得したデータから、全国的には売行き良好だが、品薄状態にある銘柄を個店毎に抽出し、発注を提案。

潜在需要の掘り起こしを図る。



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