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【 東京地裁、仮処分申し立て却下 】
日時: 2005/12/13 10:04
情報元: 日書連


 東京・京王電鉄久我山駅舎内に啓文堂書店が出店する計画を受けて、近隣で営業する久我山書店と板橋書店が京王電鉄と同社100%子会社の京王書籍販売(啓文堂書店)を相手に出店差し止めの仮処分を東京地裁に申し立てていた問題で、同地裁は12月6日、「法的根拠となるものとは認めがたい」などとして却下する決定をした。

7日、東京地裁の司法記者クラブで開かれた記者会見で、久我山書店の山田洋一社長は「不当な決定。

中小企業者は潰れるしかないのか」と危機感を募らせた。

 申立書で2書店は、鉄道事業者はその公共性に鑑みて周辺地域の中小企業者の事業活動や利益を不当に侵害してはならないと主張。

特に鉄道事業者の100%子会社が駅舎内に出店すること、グループ会社の連結決算をかさに損益を度外視して出店できることが問題とし、憲法で保障される生存権的営業権(生業権)の侵害等を法的根拠として出店差し止めを求めていた。

 記者会見で山田社長は「東京地裁の判断は、自由競争社会だからやむを得ないという一言に尽きる。

鉄道事業の公共性に何ら言及することなく、周辺事業者への影響についても考慮していない。

大規模事業者と小規模事業者を同列に置いて経済力の優劣を競わせようとするものであり、経済性を最優先とする今日の風潮に迎合し、国民の生存権的保障を放棄している」と主張。

今回の決定は著しく不当であると訴えた。




http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=4779
から引用
メンテ

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