出版・書店 業界 NEWS BOOKSルーエ


出版書店 業界NEWS TOPへ > 記事閲覧           新文化 定期購読 受付  

図書カード発行高0・8%減/ネットギフトカードが好調/図書普及
日時: 2023/08/26 14:47:59
情報元: 日書連

日本図書普及は6月28日開催の定時株主総会に先立ち、6月15日に東京・新宿区の本社で記者会見を行い、第63期(令和4年4月1日〜令和5年3月31日)の決算概況を発表した。
図書カードNEXTの発行高は前年比0・8%減の342億5200万円。内訳は、「一般カード」が同5・0%減の311億2400万円、「広告カード(オリジナルカード)」が同76・3%増の31億2800万円。広告カードのうち、ネットギフトカードは20億9700万円(同228・4%増)。
記者会見で平井茂社長は「発行高は10%増を目標にしていたが、3月に入ってやや悪くなり前年の99・2%にとどまった。だがオリジナルカードは非常に好調。ネットギフトカードへのシフトが進み、自治体の採用や、企業のノベルティとしての採用が増えている」と述べた。
回収高は、同5・9%減の323億4800万円。種類別の内訳は、図書カードNEXTが302億1500万円(占有率93%)、磁気の図書カードは18億8600万円(同6%)、図書券は2億4600万円(同1%)だった。
加盟店は前期末対比164店減の5252店。読取端末機設置店数は同293店減の7244店、設置台数は同159台減の1万746台。
損益計算書における売上高は1445万円。営業損失は19億9885万円(前年は19億9133万円の損失)、経常損失は6億7109万円(前年は4億5555万円の損失)。特別損益で未回収収益を約18億3600万円計上するなどして、当期純利益は前年比約3億8000万円減の6億9264万円となった。
平井社長は今期の主な活動について、出版業界の読書普及活動への協賛を進めていくこと、出版文化産業振興財団(JPIC)と今年5月〜7月に「磁気式図書カード発掘キャンペーン」を実施していることを説明。昨年新登場した「ディズニー図柄図書カード」の促進や、独立系書店での利用、新読取機の開発、書店セルフレジへの図書カード対応支援にも取り組んでいくと述べた。
役員人事は、6月28日開催の株主総会で、奥村景二氏(日本出版販売)が取締役に、中部嘉人氏(文藝春秋)が監査役に新任。浅羽奉幸常務取締役、平林彰取締役(日販グループホールディングス)、鹿谷史明監査役(ダイヤモンド社)が退任した。
メンテ

Page: 1 |