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3月期販売額は4・7%減/書籍は文庫、ビジネス書が不振/出版科研調べ
日時: 2023/08/26 14:40:41
情報元: 日書連

出版科学研究所調べの3月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比4・7%減だった。内訳は、書籍が同4・1%減、雑誌が同5・7%減。雑誌の内訳は、月刊誌が同5・0%減、週刊誌が同10・1%減。書籍は『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)や東野圭吾『魔女と過ごした七日間』(KADOKAWA)などがヒットしたものの、前年を上回るには至らなかった。雑誌は、人気コミックス『ONEPIECE105』や『呪術廻戦22』(いずれも集英社)などの新刊発売で月刊誌の落ち込み幅が縮小した。
平均価格は、書籍の新刊が同8・0%増の1355円、出回りが同3・3%増の1319円。雑誌は同2・0%増の654円で、内訳は月刊誌が同1・0%増の726円、週刊誌が同5・4%増の427円。書籍新刊はかつてない速度で上昇しており、1〜3月期累計でも前年同期比5・4%増の1309円と1300円を超えた。
書店店頭の売行きは、書籍が約8%減。東野圭吾や住野よる『恋とそれとあと全部』(文藝春秋)などの新刊が売れた文芸書は前年並み。ゲーム攻略本や地図・ガイドは前年を上回ったが、その他のジャンルは低迷し、中でも文庫本やビジネス書の不振が目立った。雑誌は定期誌が約7%減、ムックが約4%減、コミックスが約1%増。定期誌は週刊誌が1割以上減少。コミックスは、雑誌扱いはほぼ前年並み。書籍扱いは『ファイブスター物語17』(KADOKAWA)などの影響で前年を大幅に上回った。
メンテ

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