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桐野夏生氏『燕は戻ってこない』が受賞/第57回吉川英治文学賞
日時: 2023/05/23 18:04:24
情報元: 日書連

吉川英治国民文化振興会は3月2日、吉川英治4賞を発表し、第57回吉川英治文学賞は桐野夏生『燕は戻ってこない』(集英社)、第8回吉川英治文庫賞は上橋菜穂子「守り人」シリーズ(新潮文庫)、第44回吉川英治文学新人賞は蝉谷めぐ実『おんなの女房』(KADOKAWA)、第57回吉川英治文化賞は小林普子(外国にルーツを持つ子どもたちに教育支援を20年以上続ける)、近藤博子(子どもと地域をつなぐ「こども食堂」の名付け親)、村上龍男(閉館寸前だった加茂水族館を負債を抱えながら世界一のクラゲ水族館に育てる)の3氏に決まった。
同日都内で行われた記者会見で、桐野氏は「受賞作品は2年半かけた連載。その間に生殖医療に関する状況が変わり、若い女性編集者たちが色々なことを調べ、実感を教えてくれ、私にとっても勉強になった」と作品への思いを語った。
上橋氏は「このシリーズは26年以上も書き続け、私の人生の道筋と大きく関わっている。この長い物語を表してくれる吉川英治文庫賞をいただいたことがとてもありがたい」と喜んだ。
蝉谷氏は「ゼロから編集者と作り上げた初めての本。受賞できてとてもうれしい」と話した。
贈呈式は4月11日、都内のホテルで開催した。
メンテ

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