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小学館新企画発表会/創立100周年記念企画4点刊行/紙と電子が連携『世界J文学館』など
日時: 2022/08/15 13:59:58
情報元: 日書連

小学館は5月18日、東京・千代田区の本社会場とオンライン参加を併用して新企画発表会を開催した。創立100周年記念企画として『小学館世界J文学館』『小学館版学習まんが日本の歴史』『100年大長編ドラえもん』『日本鉄道大地図館』の4企画に加え、文芸書、児童書など多彩なジャンルの今春〜秋の出版企画を、担当編集者や著者がプレゼンテーションした。
冒頭あいさつした相賀昌宏社長(現会長)は、「1922年の創業以来100年目という一つの節目、通過点。皆様の支えによるものと感謝している。これからも感謝の気持ちを忘れずに、奢ることなく真摯に、失敗もあるだろうがそこから学んで進んでいきたい」として引き続きの支援を求め、「今年の新企画も盛りだくさん。編集者や登壇する執筆関係者の言葉から、自分の心に響くものを読者に伝えてほしい」と呼びかけた。
『小学館世界J文学館』は、紙の本を1冊購入すると、125冊の世界の名作の本文を電子書籍で読む権利が得られる、次世代型の児童文学全集。大きな本棚でスペースをとるイメージのある名作全集だが、本書は「かさばらない、軽い、手に取りやすい」形を実現した。
紙の本が「名作図鑑」(名作ガイド)の役割を担い、見開きで1作品のあらすじなどを紹介。子どもたちはこのページに掲載されたQRコードをスマートフォンなどで読み込み、作品紹介ページからダイレクトに電子書籍の本文にアクセスし、読むことができる。
収録作品は古典から21世紀の作品まで。ほとんどが新訳で、本邦初訳作品も多数収める。
第二児童学習局の塚原伸郎氏は「紙の本と電子書籍が連携した画期的な文学全集。子どもたちに本を好きになってもらいたいとの願いから生まれた。125冊、約4万ページの名作を楽しめる全集としてはリーズナブル。軽快に楽しく読んでいただきたい」とアピールした。11月22日発売予定。A4判、264ページ。価格本体5000円。
『小学館版学習まんが「日本の歴史」』(全20巻)は、1981年の発売から累計発行部数2090万部を超える学習まんがシリーズを全面リニューアルしたもの。来年度「日本史B」から「日本史探求」と名を変える日本史の教科書を意識した内容で、山川出版社が編集協力。11月24日頃全巻同時発売予定。A5判・並製、各巻224ページ。定価各968円(税込)、全20巻セット定価1万9360円(税込)。
『100年大長編ドラえもん』は、藤子・F・不二雄が、劇場版アニメ映画の原作として執筆した『ドラえもん』の長編作品を愛蔵版にした全17巻セット。装幀は前回に続き名久井直子氏が手掛けた。完全受注生産で12月1日発売。新書版・ハードカバー。セット売り商品で定価4万8000円(税込)。
『日本鉄道大地図館』は、明治から令和にかけて発行された約150点の鉄道地図を読み解き、日本の鉄道の歴史と暮らしの変遷をたどった労作。監修は地図研究家の今尾恵介氏。9月29日発売予定。A3判・上製ケース付、414ページ。定価3万9600円(税込)。
その他の新企画は次の通り。
▽寛仁親王『ひげの殿下日記』6月1日発売。四六判、618ページ。定価4400円(税込)▽町田そのこ『宙ごはん』5月27日発売。四六判、368ページ。定価1760円(税込)▽夏井いつき『瓢箪から人生』7月14日発売。四六判、224ページ。定価1980円(税込)▽桐島洋子・桐島かれん・桐島ノエル・桐島ローランド『ペガサスの記憶』6月15日発売。四六判、224ページ。定価1980円(税込)▽『小学館の図鑑NEO新版岩石・鉱物・化石DVDつき』6月22日頃発売。A4変形判、216ページ。定価2200円(税込)
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