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3月期販売額は6・0%減/文庫本は映像化作品好調で健闘/出版科研調べ
日時: 2022/08/15 13:58:23
情報元: 日書連

出版科研調べの3月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比6・0%減となった。
内訳は書籍が同2・7%減で、2ヵ月連続の減少。返品率は当月も改善したが、出回り金額(送品)が同4・1%減と落ち込んだこと、前年同月の実績が大幅に伸長していたことで減少した。雑誌は同11・7%減と2桁減少が続く。雑誌の内訳は月刊誌が同12・4%減、週刊誌が同7・5%減。雑誌の2桁減は前年好調だったコミックスの影響によるもので、前年同月に『呪術廻戦』(集英社)がブレイクした反動が出た。
書店店頭の売上は、書籍は約8%減。文芸書、ビジネス書などの主要ジャンルが軒並み2桁減となった。その中で、文庫本は約4%減と健闘。『余命10年』(文芸社文庫NEO)や『流浪の月』(創元文芸文庫)、『女のいない男たち』(文春文庫)など映像化作品が好調で、他のジャンルより減少幅は小さかった。
雑誌の売上は、定期誌が約3%減、ムックが約4%減、コミックスが約20%減。コミックスは、集英社の『怪獣8号』『タコピーの原罪』など、マンガアプリ「少年ジャンプ+」発の作品に勢いがみられた。
メンテ

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