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10月期販売額は8・7%減/雑誌は2ヵ月連続の大幅マイナス/出版科研調べ
日時: 2021/12/31 16:15:12
情報元: 日書連

出版科研調べの10月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比8・7%減だった。内訳をみると、書籍は同4・1%減、雑誌は同14・0%減。雑誌は2ヵ月連続で大幅なマイナスとなり、1月からの累計でもマイナスに転じた。書籍は、コロナ禍での巣ごもり需要が高まった前年に比べ売行きに勢いがなく、7月以降減少傾向が続く。雑誌の内訳は、月刊誌が同13・1%減、週刊誌が同18・2%減。月刊誌は、前年同月に映画が公開された『鬼滅の刃』(集英社)全巻の売行きが爆発的に伸びていた反動で、コミックスのマイナスが大きかった。週刊誌は、コミック誌やテレビ情報誌の発行部数の減少が響き、返品も増加したことで2割近い落ち込みとなった。
書店店頭の売上は、書籍が約6%減。春先までの好調から一転し、復調が見えない状況で、特にビジネス書が約12%減と大きく落ち込んだ。一般・教養書は約3%増で、飛鳥新社の『私が見た未来完全版』が40万部の大ヒット、『変な家』もロングで売行きを伸ばし、売上を牽引した。
雑誌の売上は、定期誌が約9%減、ムックが約10%減、コミックスが約17%減。コミックスは、「鬼滅」の反動はあったものの、『呪術廻戦』17巻(集英社)が初版215万部で刊行されたほか、『名探偵コナン』100巻(小学館)が発売され店頭で大々的にフェアが組まれるなど、有力新刊の売行きは良好だった。
メンテ

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