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2月期販売額は4・0%減/学校一斉休校で学参、児童書が伸長/出版科研調べ
日時: 2020/05/30 08:31:28
情報元: 日書連

出版科学研究所調べの2月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比4・0%減となった。
書籍は同3・2%減、雑誌は同5・2%減。今年は閏年のため稼働日が前年より1日多く、底上げが期待されたが、書籍・雑誌ともに送品金額が落ち込んだ。雑誌の内訳は月刊誌が同4・6%減、週刊誌が同8・2%減。
返品率は書籍が同1・4ポイント改善し31・8%。書籍は取次が送品の適正化を推進していることもあって返品減少が続いている。雑誌は前年と同率の41・5%。このうち、月刊誌は同0・4ポイント改善し41・2%。コミックスが絶好調で売上げに寄与した。週刊誌は同1・9ポイント増の42・9%だった。
書店店頭の売上げは、書籍が約2%減。2月27日に政府が小中高校の一斉休校を要請したことで自宅学習へのニーズが高まり、月末に学参、児童書の売上げが急激な伸びを示した。小学ドリルが好調だった学参は約12%増、学習漫画や児童文庫が伸びた児童書は約5%増となった。
雑誌の売上げは、定期誌が約2%、ムックが約10%縮小した。コミックスは約30%増加。2月4日に『鬼滅の刃』(集英社)の新刊19巻が初版150万部で発行されたほか、既刊の売行きも非常に好調だった。
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