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紙と電子のコミック市場、1・9%増の4414億円/出版科研調べ
日時: 2019/04/13 21:30:02
情報元: 日書連

出版科学研究所が発行する『出版月報』2月号は、「紙&電子コミック市場2018」を特集。これによると、昨年の紙と電子を合わせたコミック市場規模は、前年比1・9%増の4414億円。紙は同6・6%減の2412億円、電子は同14・6%増の2002億円となった。

2018年のコミック市場全体(紙+電子)の販売金額は4414億円で、前年比1・9%増とプラス転換した。内訳は、紙のコミックス(単行本)が同4・7%減の1588億円、紙のコミック誌が同10・1%減の824億円。電子コミックスが同14・8%増の1965億円、電子コミック誌が同2・8%増の37億円。コミックスは前年に電子の売上が紙を初めて上回ったが、18年は売上の差がさらに拡大した。コミックスとコミック誌を合わせた販売金額では、紙が同6・6%減の2412億円、電子が同14・6%増の2002億円となった。紙の市場は2桁減となった前年より減少幅が縮小。電子は前年より伸び率は鈍化したが、依然2桁伸長を続けており、2000億円の大台に乗せた。
18年のトピックスとしては、前年から社会問題として大きく取り上げられた違法海賊版サイトは、政府によるブロッキング要請などもあり、代表的なサイト「漫画村」が4月に閉鎖。その後は書店や電子書籍ストアの売行きが回復傾向を見せた。また、講談社、集英社、小学館など大手出版社が主軸レーベルの新刊コミックスの価格を5〜10%ほど値上げしたが、出版物の中では依然手頃な値段ということもあってか、売行きに対する悪影響はほとんどみられなかった。映像化作品についても、近年は既刊の伸びが思わしくなかったが、18年は久々にヒットが相次いだ。
メンテ

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