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10月期販売額0・3%の微減/コミックス、店頭で3ヵ月連続プラスに/出版科研調べ
日時: 2018/12/29 21:41:36
情報元: 日書連

出版科学研究所調べの10月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比0・3%減。1%未満の減少幅に抑えられたのは16年12月期以来となる。
部門別では、書籍が同2・5%増。出回り金額が同2・7%増と送品自体が多く、プラスとなった。雑誌は同2・8%減で、内訳は、月刊誌が同0・3%減、週刊誌が同11・5%減。月刊誌ではコミックが伸長。大手出版社のコミックスの値上げの影響等で販売金額が上昇した上、返品が大きく改善されたことで前年並みとなった。
返品率は、書籍が同0・1ポイント増の41・1%。雑誌は同1・3ポイント減の43・2%。内訳は月刊誌が同2・6ポイント減の44・1%、週刊誌が同4・2ポイント増の39・3%。月刊誌は送品を継続して抑えているムックの返品も改善された。
書店店頭の売上げは、書籍がほぼ前年並み。東野圭吾、池井戸潤の新刊が好調の文芸書は約13%増。その中で、ビジネス書は『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)や『バカとつき合うな』(徳間書店)などライトな読み物が人気で約9%増となった。
雑誌は、定期誌が約4%減、ムックが約1%減、コミックスが約8%増。コミックスは3ヵ月連続でプラスとなった。ジャンプコミックスの値上げ(8月に本体価格400円から440円へ)の影響が大きいが、『転生したらスライムだった件』(講談社)などのヒットも出ている。
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