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岩波新書80周年記念フェア実施/2018−2019新企画発表会/岩波書店
日時: 2018/10/12 21:06:57
情報元: 日書連



岩波書店は9月3日、東京・千代田区の如水会館で「2018―2019新企画発表会」を開き、岩波新書創刊80周年記念フェア「はじめての岩波新書1938〜2018」や同創刊80周年記念新刊などの企画内容を説明した。
はじめにあいさつした岡本厚社長は、今年1月に刊行した『広辞苑第七版』について「順調に売上げを伸ばし、特価期間として設定した6月末までにほぼ目標を達成することができた。特価期間が終わった後も予想を超えた売上げを示している。改めて広辞苑への読者の信頼と期待を感じた。これからも着実に売り伸ばしを図りたい」と述べた。
また、今年11月に岩波新書が創刊80周年を迎えることを報告。「岩波書店にとっても出版界にとっても、新書という器は重要な役割を担っている。編集部が準備を重ね、誕生月の11月に選りすぐりの新刊を発売する」として、増売へ協力を求めた。
そして、インターネットとグローバル化の進展とともに社会や産業の構造が変化し、これまで出版業界を支えてきたシステムも変化したとして、「読者に本質的で正確な変化の見取り図を提供していくのも出版の役割。本を求める読者がいる限り、出版は続く。本を求める読者に、いかに確実に速やかに届けることができるかという課題について、岩波書店は真剣に考えていきたい」と述べた。
続いて、岩波新書創刊80年を記念して11月に発売する『アナキズム』の著者、栗原康氏が講演。同書の執筆の経緯や内容を語った。
この後、坂本政謙執行役員・編集局部長が19年前半までの新企画を説明した。
岩波新書創刊80年記念フェア「はじめての岩波新書」は、池上彰、国谷裕子、丹羽宇一郎、落合陽一氏など各界著名人が、今でも心に残る「はじめての新書」を挙げ、推薦書目とコメントを9月下旬発行の「図書」臨時増刊号に収録。寄せられた推薦書目の中から岩波新書50点・54冊を選び、10月下旬から全国の書店でフェアを実施するもの。店頭展開セットは3種類用意し、著名人の推薦コメントを掲載したオリジナル帯、「図書」臨時増刊号、店頭用フェアPOPを付ける。3ヵ月延勘。
創刊80年記念新刊は、『アナキズム』(栗原康)、『頼りあえる社会』(井出英策)、『給食の歴史』(藤原辰史)、『東条英機』(保阪正康)、『百姓一揆』(若尾政希)、『認知症フレンドリー社会』(徳田雄人)などを11月20日に発売する。
このほか、ファースト・アルバム『ボブ・ディラン』から12年の『テンペスト』までボブ・ディランが作詞した約360曲を、原詞と邦訳の見開きで年代順に網羅した『TheLyrics1961―1974/1975―2012』(ボブ・ディラン、佐藤良明訳)、身近な法則から宇宙の謎まで美しい写真で紹介した『ビジュアル物理全史―ビッグバンから量子的復活まで』(クリフォード・ピックオーバー、吉田三知世訳)をそれぞれ19年春に刊行する。
メンテ

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