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電子出版市場は12・2%増の2556億円/コミック続伸、1845億円と8割占める/インプレス総研調査
日時: 2018/09/15 18:56:37
情報元: 日書連

インプレスのシンクタンクであるインプレス総合研究所は、電子書籍市場の動向を調査し、調査結果を発表。調査結果の詳細を新産業調査レポート『電子書籍ビジネス調査報告書2018』にまとめ、7月30日に発売した。
これによると、17年度の電子書籍市場は前年比13・4%増の2241億円となった。また、電子雑誌市場は同4・3%増の315億円と推計され、電子書籍と電子雑誌を合わせた電子出版市場は同12・2%増の2556億円になった。18年度以降もゆるやかな拡大基調をたどり、22年度には17年度の1・4倍の3500億円規模になると推測している。
17年度の電子書籍市場規模のうち、コミックは同14・1%増の1845億円で、市場シェア82・3%。文字もの等(文芸、実用書、写真集等)は同10・3%増の396億円で市場シェア17・7%。電子書籍市場にコミックが占める比率は依然大きい。
モバイルユーザーに対して電子書籍の利用率を調査したところ、有料の電子書籍利用率は17・7%と昨年から横ばい。一方、無料の電子書籍のみを利用しているユーザーは23・3%と同0・5ポイント増加した。
有料電子書籍の利用率が高いのは男性30代の22・9%、女性30代の22・6%、男性20代の21・7%、男性40代の20・2%で、男女とも30代が最も高い。最も低いのは女性60代以上の7・9%、次いで女性10代の9・6%で、高齢者ほどデジタルコンテンツ全般に詳しくないこと、自由に使えるお金が限られている若年層での利用率が低いことが分かった。
無料マンガアプリの利用率は同0・8ポイント増の28・4%で、広告市場規模は100億円になった。18年度は120億円程度になると予測している。無料マンガアプリの利用頻度は「1日に1回以上」が36・1%、「週に1回以上」利用するユーザーは合計で69・1%と、高い結果を示した。
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