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店の経営状態「悪化した」が85.2%に/日書連「書店経営実態調査報告書」から
日時: 2016/07/19 20:31:24
情報元: 日書連



日書連がまとめた「全国小売書店経営実態調査報告書」によると、ここ数年の経営状態について「悪くなった」と答えた店が36・1%、「非常に悪くなった」が31・2%、「やや悪くなった」が17・9%で、全体の85・2%が、「経営が悪化した」と感じていることが分かった。報告書の概要を紹介する(詳細は次号掲載)。
経営状態が悪化したと回答した店に、その原因を複数回答可で挙げてもらうと、「客数・客単価の減少」がトップで67・5%。以下「雑誌の低迷」56・8%、「ネット書店」35・7%、「消費税増税」31・6%となった。
安定した経営のために適切な正味を聞くと、「30%」が49・0%と約半数を占めた。次いで「35%」が27・2%、「25%」が11・6%。書籍の支払サイトは何日くらいが適切だと思うかについては、「90日」が41・7%、次いで「60日」が24・7%の順となった。
新刊書籍全般の状況を聞く問いには、「ほとんど入らないことが多い」が53・1%で、「入荷するが希望数は入らないことが多い」が33・4%と続く。雑誌の入荷状況は、「入荷するが希望数は入らないことが多い」47・6%、「希望通り入荷することが多い」33・0%という結果になった。
また、書店経営の後継者はいるか尋ねたところ、「はい」が40・4%、「いいえ」が51・5%となり、後継者不在という回答が半数を超えた。
書店業界の発展を図るために組合活動に対応を望むことを複数回答可で挙げてもらうと、「書店マージンの拡大」63・7%、「客注品の迅速確実化」39・4%、「出版物再販制の擁護」29・7%がトップ3に。今後自店で取り組みたいと考えていることは、「地域密着化」が最も多く52・2%、次いで「外商強化」が38・7%となった。
メンテ

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