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2015年の書店売上高4・2%減/日販調べ
日時: 2016/03/12 17:56:43
情報元: 日書連

日販営業推進室調べによる2015年の年間分類別売上調査が発表された。これによると、15年の雑誌・書籍・コミック合計の売上増加率は4・2%減となった。雑誌は6・5%減、書籍は2・0%減、コミックは4・9%減だった。調査期間は15年1月〜12月、調査店は1692店。調査結果の概要は以下の通り。
【全体】
月別では、3月(11・0%減)の落ち込みが最大だった。前年の消費税増税前の駆け込み需要の反動に加え、前年のメディア化銘柄売上良好の影響を受けて文庫が2ケタ割れ(12・2%減)し、コミックも前年の売上良好銘柄に比肩する銘柄がなく2ケタ割れ(14・5%減)となったことが影響した。
【規模別】
14年に続き「100坪以下」が5・8%減と最も落ち込んだ。他の規模に比べて売上構成比の高いコミックの売上不調(6・3%減)が影響した。
【立地別】
「商店街」の落ち込みが最も大きく6・5%減。実用書が2ケタ割れ(10・4%減)しており、コミックも全立地の中で最も不調(9・1%減)という結果になった。
【ジャンル別】
雑誌は、前年の「妖怪ウォッチ」関連銘柄の発売影響を受け、8月のムックが16・0%減と最も落ち込んだ。定期誌も不調が続き、雑誌は1年を通してマイナスが続いた。
書籍は、小学校教科書の改訂に伴い、学参は4月以降プラスをキープした。加えて、芥川賞を受賞した又吉直樹の『火花』(文藝春秋)などが売上を牽引し、文芸書もプラスになった。しかし、他ジャンルのマイナスをカバーするには至らなかった。
コミックは、『黒子のバスケ』(集英社)や『NARUTO』(同)といった大型銘柄が完結した影響もあり、マイナスになった。
【客単価】
平均客単価は3・3%増と、8年連続のプラス。特に「501坪以上」の増加率は13・6%増と最大だった。
メンテ

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