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芥川賞・直木賞贈呈式/柴崎、黒川両氏があいさつ
日時: 2014/10/04 11:20:36
情報元: 日書連

第151回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が8月22日、東京・千代田区の帝国ホテルで開かれ、芥川賞の柴崎友香氏(受賞作『春の庭』文學界6月号)、直木賞の黒川博行氏(同『破門』KADOKAWA刊)に記念品と賞金100万円の目録が贈られた。
柴崎氏と黒川氏はともに大阪市大正区の同じ中学校の出身。あいさつで柴崎氏は「海に近い、工場に囲まれた街で30歳まで暮らした。それが私の原風景」と故郷について話し、「離れたからこそ書けることがある。無数の人たちが暮らしてきた痕跡や気配がかすかに残る場所を書いて、その小説で受賞できたことは本当にうれしい。作家の仕事を始めて15年。これからも1作ごとに、出来る限りの力を尽くすことが、自分に出来る唯一のことだと思う」と抱負を語った。
65歳の黒川氏は「年金と直木賞が一緒に来た。こんなにうれしいことはない。65歳を過ぎたら候補になることはないと思っていた。選考委員9人のうち7人が知り合い。こんなすれた候補者はどこにいるだろうか。それにも関わらず賞を与えてもらい、選考委員と読者の方々にお礼を言いたい」と笑いを誘いながら喜びを語った。
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